阪神競馬の日曜メインは春の中距離王決定戦「大阪杯」が開催です。古馬G1の重要な前哨戦として行われていた頃から豪華メンバーが集結するレースとして注目を集めていた一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
タスティエーラ(牡4、堀宣行厩舎)
前走の有馬記念・6着から巻き返しを狙うタスティエーラ。皐月賞・2着、日本ダービー・1着、菊花賞・2着と三冠でパーフェクト連対を果たしており、世代牡馬トップの実力者として期待を集めています。有馬記念では6着に敗れましたが、馬群から外へ出すロスがあり、直線でも挟まれて後退する不利があってと自分の競馬が出来なかっただけ。2週前には美浦のWコースで6F80.6-1F10.9の猛時計を叩き出しており、反撃態勢を整えてきています。阪神コースは初となりますが、宝塚記念を制している父サトノクラウンの血統背景からも、適性の期待は十分。どれだけ成長したかも楽しみで、期待値の高い1頭です。
ローシャムパーク(牡5、田中博康厩舎)
前走の香港C・8着から巻き返しを狙うローシャムパーク。3歳時はクラシックに参加できませんでしたが、自己条件で地道に実績を積み重ね、昨年は函館記念、オールカマーを連勝し、一気に素質が開花。前走の香港Cはスタートが決まらず最後方からの競馬となってしまい、勝負どころでも大きく外をまわるロスがあり、先行勢有利なゆったりとした展開と全てが噛み合わなかった印象です。オールカマーではG1・3勝のタイトルホルダーを交わして負かしているので、本来の実力が発揮できさえすれば強いはず。ある程度流れてくれるのが理想ですが、大阪杯は年によってペースもバラバラのため、メンバー構成を見てしっかりと見極めたいところです。
ベラジオオペラ(牡4、上村洋行厩舎)
前走の京都記念・2着から参戦するベラジオオペラ。前走は中団追走から4コーナーは外目をまわり、直線は上がり最速34秒6の脚で伸びるも、3/4馬身届かずの2着でした。1kg重い斤量を背負って押し切った勝馬のプラダリアは素直に強かったですが、得意の阪神コースにかわる今回は逆転可能。陣営は当初からここを目標に調整してきており、一度使われてパフォーマンスも上がってくるはずです。1週前追い切りでは併せ馬を豪快に突き放してCWで6F80.9-1F11.2の好時計をマーク。陣営も前走以上の状態を示唆しており、トーンは高め。得意の阪神コースで1Fの距離短縮と条件も好転する今回は、勝ち負けの期待十分でしょう。