中山競馬の土曜メインはマイル路線の活躍馬が揃う一戦「ダービー卿チャレンジトロフィー」が行われます。春のマイル戦線を盛り上げるハンデキャップ重賞で、安田記念を目指す有力馬たちが揃う注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ディオ(牡5、辻野泰之厩舎)
東風ステークス・1着から参戦するディオ。外目の枠から控えて中団から追走し、4コーナーで外を回りつつ進出すると、直線は勢いを維持して抜け出して快勝。一昨年のアーリントンカップで5着後、前走の東風ステークスまで12戦走ってすべて馬券に絡んでいる安定感が魅力です。さらに、その12戦はすべてマイル競走ということで生粋のマイラーとしての地位を確立しつつあります。父がリオンディーズに替わった弟もマイルで5勝をあげており、マイルの舞台はベスト。重賞は久々となりますが、2勝クラス、3勝クラス、リステッドクラスを3連勝中と勢いに乗ってきており、勢いそのままに重賞タイトル獲りの期待も十分ある1頭です。
パラレルヴィジョン(牡5、国枝栄厩舎)
前走のニューイヤーSを快勝したパラレルヴィジョン。もともと中距離路線を使われていた馬で、一時はダートにも挑戦するなど、適性が定まっていませんでしたが、芝マイルの前走ニューイヤーSは強い勝ちっぷり。前走の勝利を機に、マイルへの頭角を露わにする可能性も十分ありそうです。前走は平均的なペースで流れた中好位を追走し、ラスト4F11秒台が続く持続戦を最後までスピードを落とさずに伸び切って快勝という内容でした。もともと中距離出身ということでスタミナについては申し分なく、中山コースも【2-0-1-0】と高適性。前走のような持続戦やタフな展開となれば重賞でも勝ち負けでしょう。
クルゼイロドスル(牡4、高橋義忠厩舎)
前走の節分Sを快勝したクルゼイロドスル。2歳時のデイリー杯2歳Sでは5着と結果を残せませんでしたが、3走前のノーベンバーS・2着以降はパフォーマンスを上げてきており、前走の節分Sはスローからのラスト3F戦を上がり33秒4の末脚で突き抜ける強い内容で快勝し、オープン入りを達成。先行でも控えても競馬ができる自在性があり、中山コースも【1-1-0-1】と好相性。まだそこまでタフな馬場になっていない今の中山なら瞬発力も活かせるはずです。メンバーレベルが一気に上がりますが、2走前のファイナルS・2着の時の勝馬はその後リステッドを快勝しているので、今回のメンバーなら十分に期待はして良いでしょう。