31日は、UAEドバイのメイダン競馬場で「ドバイワールドカップ」(G1、ダ2000m)が開催。昨年は15頭中日本馬が8頭と過半数を日本馬が占めるレースとなった中、道中後方から進めたウシュバテソーロが最後の直線で豪快な追い込みを決めた。オールウエザーで開催された2011年にヴィクトワールピサが制しているが、ダート開催では日本馬初の快挙を成し遂げた。
今年もウシュバテソーロは連覇を狙って参戦しており、前年覇者として日本勢の中で一番注目を集めている1頭だ。
昨年の同レース快勝後もBCクラシック(5着)に挑戦するなど海外G1戦線で活躍。前走のサウジCは逃げたサウジクラウンが前半1000mを57秒3で通過する速い流れの中、しっかりと脚温存しながら追走。最終コーナー出口から外へ動いてスパートと、川田将雅騎手の完璧な立ち回りでしまいの脚を伸ばした。勝馬の米国馬セニョールバスカドールにマークされてゴール寸前で強襲に屈してしまったが、ウシュバテソーロ自身は強い競馬をしていたと言って良いだろう。
また、サウジCの勝馬セニョールバスカドールはドバイWCも参戦。コース不問で毎回堅実に脚を使ってくれる安定感の高い馬だが、今回は3戦して勝ち鞍のない2000mが舞台ということで、今回は距離の不安が生まれてくる。軽いダートで直線長い2000m左回りはウシュバテソーロにとって一番得意な条件と言えそうで、逆転も十分に見える。遠征2戦目で上積みも見込め、1F延びて得意距離となる今回は、前走以上のパフォーマンスが見られるのではないだろうか。