4月3日は川崎競馬場で「川崎記念」が開催。新たな競走体系構築により2024年から施行時期が4月へ変更となったが、相変わらず集まるメンバーは豪華。
今年注目したいのは前走の佐賀記念・1着から参戦するノットゥルノだ。序盤は控えていたが、早めに動いて4コーナーで先頭に。そこからは後続を寄せ付けず4馬身も差を広げて圧勝と、高いパフォーマンスを見せてきた。佐賀記念を使ったのは同舞台で行われる秋のJBCクラシックを見据えているからであることは間違いないが、ちょうど良いローテーションで良い弾みを付けてこられたのは好材料。
昨年の川崎記念では8着に敗れているように、左回りのダート戦では【0-0-0-5】と不振続き。今回も左回りという点が懸念材料の一つとなりそうだが、左回りでの敗戦はいずれも馬体が重かった時でもあり、仕上がりの面で結果が出せていなかったとも言えそうだ。コーナリングも決して悪くはない馬で、主戦の武豊騎手も左回りについては「大丈夫」というコメントが出ている。
実際、昨年のマイルCS南部杯では馬体重11kg増の522kgという状態で、勝馬のレモンポップを除けば2着馬とは0秒3差と僅か。また、暮れのチャンピオンズCでは8着と大敗したが、出遅れて後方からとなり、直線でもウィルソンテソーロに進路を塞がれる不利がありながらも、重賞2勝馬のハギノアレグリアスには0秒1差まで詰め寄れている。
負けたレースにはしっかりと敗因があり、負けた中でも強い競馬をしたレースもある。左回りについては実際そこまで嫌う必要はないようにも思える走りは見せており、苦手であったとしても今の勢いなら攻略できそうな気配も十分ある。コースで嫌って割り引くのは危険とも言えそうだ。
2週前の追い切りでは栗東CWコースでラスト1F11.2と末脚は健在で、フットワークには素軽さも見られた。前走からしっかりと高いレベルで好調をキープできている印象で、重苦しさは感じられない。今のコンディションと勢いなら、苦手とされる左回りも難なくこなして昨年8着の雪辱を果たしてくれるのではないだろうか。