牝馬三冠の1冠目「桜花賞」がいよいよ開催。この世代の牝馬でマイル路線なら阪神ジュベナイルフィリーズを制したアスコリピチェーノが最有力か。
前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは先団勢を見ながら8番手を追走。直線に入ると、追い比べから上がり2位の33秒7の脚で抜け出して勝利を飾った。2019年の覇者であるレシステンシアのレースレコードを0秒1更新する1分32秒6の好時計で、馬場も高速化していなかったことを考えれば相当優秀な時計であると言って良いだろう。
馬混みでしっかり折り合って抜け出す競馬を危なげなくこなしており、競馬センスも上々。桜花賞はもちろん、オークスでも楽しみな存在だ。
メンバーを見ると、今回人気を集めそうなステレンボッシュ、コラソンビートあたりには前走で競り合いを制して勝ちきっており、下位にはその後トライアルのチューリップ賞を制したスウィープフィートなどもおり、勝負付けが済んできた印象もうける。阪神JFは前日に行われたリステッドのリゲルSよりも0秒4速い勝ちタイムであったことから、レベルも決して低くはなかった。
帰厩直前に軽い熱発があった点をどう捉えるべきかだが、1週前は栗東CWコースを大阪杯・3着のルージュエヴァイユと併せ馬を行い、6F82.2-1F11.2の好時計をマークしており、好調ぶりをアピール。近況コメントや追い切りの雰囲気は良好で、むしろ上々の気配を感じさせてくれている。
母はデインヒル系Danehill Dancer産駒で、繁殖牝馬としては2021年のマーガレットSを制したアスコルターレなどスピードと早熟性に優れた産駒を多く輩出しており、この時期ならすでに完成度は高いはず。ダイワメジャー産駒らしくマイルの距離はピッタリで、まさに2歳G1向きの血統。
人気を集める1頭となりそうだが、高いパフォーマンスを見せ続けている今は買い時かもしれない。