阪神競馬の土曜メインはヴィクトリアマイルの前哨戦となるマイル重賞のG2「サンケイスポーツ杯阪神牝馬S」です。本番のヴィクトリアマイルで上位争いとなる馬を多く輩出しており、注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

マスクトディーヴァ（牝4、辻野泰之厩舎）

昨年の秋華賞・2着馬、マスクトディーヴァは前走の東京大賞典・6着から巻き返しを狙っての参戦。前走はスタートの出遅れと内前有利な馬場で外を回す不利がありながら、最後は勝ち馬から0秒4差までは追い上げており、改めて地力の高さは示しました。阪神1800mのレコード記録を保持しており、実績ある阪神コースでなら、巻き返しも期待できそうです。課題はやはりスタートで、マイルG1においては致命的となるだけにしっかりと決めて序盤から流れにのっていきたいところです。

モリアーナ（牝4、武藤善則厩舎）

前走のアメリカJCC・4着から巻き返しを狙うモリアーナ。先週の大阪杯を賞金除外となって1週間スライドするかたちで駒を進めてきました。前走は不良馬場に苦しみながらも、最後は上がり最速の脚を繰り出して4着に善戦と力は示しました。今回は2200mの前走から一気の距離短縮が最大のカギとなりそうです。体形や過去の好走歴からマイルも問題なさそうな気配はありますが、マイル戦は昨年春のNHKマイルC・6着以来と久々です。マイルのペースでも道中折り合うことでできれば、最後は見せ場を作ってくれそうです。

ドゥアイズ（牝4、庄野靖志厩舎）

前走の洛陽S・1着から参戦するドゥアイズ。前走は好スタートから好位に付けて道中は折り合いに専念。最終コーナーを抜群の手応えでまわって直線も鋭く反応して差し切ってと、全く危なげのない競馬を披露してくれました。2走前のリゲルS・2着もマイル戦で、やはりこの距離は合う印象。3歳時は牝馬三冠を皆勤し、阪神マイルG1の桜花賞でも5着と実績は十分。まずはここで重賞初制覇を果たし、大舞台へと名乗りを上げられるかに注目です。