ヴィクトリアマイルの前哨戦「サンケイスポーツ杯阪神牝馬S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ドゥアイズ(牝4、庄野靖志厩舎)
4/3(水)栗東・CW(良)6F82.6-5F67.2-4F52.3-3F37.5-1F11.8(馬なり)
栗東CWコースで単走。ゆったりと入ってリズムを重視しながら軽快に好ラップを刻んでいき、直線は軽く促す程度ながらラスト1Fは11秒8としっかり伸びてゴールしました。1週前はCWコースを単走で追われ、5F68.1-1F11.7をマーク。秋華賞以降はWコースを主体に調整されてきており、これがしっかりと身になってきている印象です。今回も同様のパターンで追われて動きと時計は良好。十分に力を出せる状態には仕上げられていると見て良いでしょう。
ウンブライル(牝4、木村哲也厩舎)
4/3(水)栗東・CW(良)6F85.2-5F68.9-4F53.2-3F38.0-1F11.6(馬なり)
栗東CWコースで3頭併せ。道中は最後方で折り合いに専念しながら追走。3~4コーナーでジワジワと差を詰めて最内から取り付くと、直線は強めに追われてラスト1F11.6をマークして2頭にクビ差遅れてゴールしました。1週前はCWコースで2頭併せを行い、7F98.5-1F11.8をマークしてクビ差遅れてゴール。先週・最終と併せ馬に遅れていますが、先週は自己ベストを更新、しまいも2週連続で11秒台マークとタイム的には動けています。成長面での期待は見られなくなってきましたが、力を出すという意味では問題ない仕上がりであると感じます。
ライラック(牝5、相沢郁厩舎)
4/3(水)美浦・W(良)5F67.3-4F52.0-3F37.6-1F11.4(馬なり)
戸崎圭太騎手を背に美浦のWコースで2頭併せ。古馬1勝クラスの僚馬テラフォーミングを追走し、道中は折り合いに専念。4コーナーで内から一気に取り付いていき、直線で並びかける際にやや相手を気にするところが見られましたが、抜け出してからは一気に相手を突き放してラスト1F11.4の脚で2馬身先着と、しまいの脚は堅実です。1週前も戸崎騎手を背にWコースで同じくテラフォーミングと併せ馬を行い、5F65.9-1F11.3の好時計をマークして1馬身先着。11秒台は調教でコンスタントに出してくる馬ではありますが、強めに追われた相手を馬なりで圧倒しており、楽に力を出せる状態に仕上げられている印象です。