阪神競馬の土曜メインは、大舞台を目指す精鋭が集う激戦必至の古馬ダート重賞「アンタレスステークス」が開催。今年も甲乙つけ難いメンバーが揃い、混戦ムードが漂っている。
重賞の実績なら重賞2勝の実績が光るハギノアレグリアスが最上位か。前走のダイオライト記念は3着に敗れたが、2400mは少々長すぎた印象も受ける。スタミナが豊富な血統だが、父キズナ、母父はジェネラスというパワー寄りの血も入っており、長距離よりは中距離で楽しみにしたい馬だ。得意の1800mへ戻るここは、パフォーマンスを上げてくる可能性は高い。
阪神ダートという舞台についても問題はなく、成績は【3-2-0-0】のオール連対と抜群の適性を示している。2000mのシリウスS・1着、1800mのみやこS・2着と阪神の重賞レースでもしっかり結果を出しており、同舞台で崩れたことが無いのは大きな魅力だ。
同じ阪神1800mで開催された2022年のみやこS(2着)を振り返ってみると、ある程度好位馬群の中から追走し、直線は捌くのに窮屈なシーンがありながらも、最後はしっかりと力強く伸びて勝ち負けを演じてくれた。平均ペースだったが向正面からの早仕掛けでロングスパート戦となり、前半の追走力を生かした先行勢は全滅。長く良い脚を使える持続型が台頭してくる展開をしっかりとモノにして結果を残した。
勝ち馬のサンライズホープの方がスムーズに伸びていけたが、この展開で前に行っての2着は勝馬以上に強い競馬だったとも言って良い。あまり厳しいペースを追走すると追走にスタミナを使い、後半の末脚のキレが削がれるが、昨年までのペースでやれるなら今年も見せ場は作れるだろう。
メンバーレベルを見ても十分通用する相手で、舞台もベスト。抜群の安定感と今回の揃った好条件を考えると、今年も勝ち負けになる可能性は高そうだ。