2月6日(土)の京都6レースで勝ち上がったショパン(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)。ショパンは、女傑エアグルーヴのラストクロップとなりますが、この勝利でエアグルーヴ産駒は未出走馬を除けば、すべての馬が勝ち上がったことになります。サンデーサイレンス、クロフネ、ダンスインザダーク、キングカメハメハと父が変わっても産駒が走ると言うことは、エアグルーヴの素晴らしい繁殖成績を示すものでしょう。
レースでは、終始外々に膨れる素振りを見せていたように、まだまだ馬が若い印象。ですが、言い換えてみれば、それだけ上昇余地を残しているとも言えます。今回もゴーサインに鋭く反応したわけではありませんが、マイナス12キロと体が絞れた分、前走よりは反応できたように思います。最後、2着馬ステファンバローズが来てからもうひと伸びしたあたりが、血統の成せる業でしょう。1分35秒2なら時計も合格点。レース後、現状では1600向きとのコメントが出されましたが、おっとりとした気性面からも、行く行くは兄姉と同じく、中長距離路線へと進むことになるだろうと思います。
アドマイヤグルーヴ、ポルトフィーノなど牝馬は早い時期から動ける傾向にありますが、ルーラーシップ、フォゲッタブルなど牡馬は比較的緩やかな成長曲線を描くタイプが多く、ショパンも皐月賞、日本ダービーというよりは菊花賞、もしくは古馬になってからが本領発揮かもしれません。
とにかく1勝しないことにはスタートラインに立つことができないわけですから、今日は勝てたことを良しとして、いずれは偉大なる兄姉を追い越すようなスーパーホースになって欲しいものです。