ヴィクトリアマイルの前哨戦「福島牝馬S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

シンリョクカ（牝4、竹内正洋厩舎）

4/17（水）美浦・W（良）5F66.2－4F51.2－3F36.1－1F11.3（馬なり）

美浦のWコースで3頭併せ。古馬オープンの僚馬サクセスエースを後ろに置き、古馬2勝クラスのセイウンハルカニを先行させ、道中は真ん中で折り合いに専念。直線は2頭の間に入りながらも楽な手応えでラスト1F11秒3の脚で抜け出して2頭に1馬身先着しました。ラスト2Fは11.9-11.3と11秒台のラップを持続して併せ馬を楽に圧倒と、好内容の追い切りを消化してきました。1週前はWコースで2頭併せを行い、5F67.4-1F11.6をマークして併入。週末にも坂路で4F57.6を出しており、抜かりなく追い切られているという点に好感が持てます。

コスタボニータ（牝5、杉山佳明厩舎）

4/17（水）栗東・坂路（良）4F53.7－3F39.4－2F25.1－1F12.2（強め）

栗東坂路で単走。素軽いフットワークで軽快に登坂していき、しまい重点に追われてラスト1Fは12秒2をマークしてゴールしました。1週前は岩田望来騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、先行させた古馬の僚馬をラスト1F11秒4の脚で内から交わして先着。口向きの悪さがある馬ですが、今回はそれも落ち着いており走りに集中できていたように見えます。調子をガクッと落とすようなタイプではなく安定しており、今回も引き続き高いレベルで好調をキープできている印象です。

トーセンローリエ（牝4、小笠倫弘厩舎）

4/17（水）美浦・W（良）6F81.6－5F65.8－4F51.0－3F36.9－1F11.5（馬なり）

丹内祐次騎手を背に美浦のWコースで2頭併せ。古馬オープンのラジェドールを追走し、4コーナーで内から一気に取り付くと、直線はブレの少ない安定したフットワークでラスト1F11秒5をマークして併入しました。時計は自己ベストタイで、しまいの11秒5は過去最速の1Fと時計は優秀です。リフレッシュ効果もあってか走りは素軽く、調教本数もしっかりと重ねてきており気配は絶好です。約7ヶ月の休み明けとかなり久々ですが、成長度の期待も含めて楽しみな1頭です。