4月27日に東京競馬場で開催される青葉賞(G2、芝2400m)へ向けて、G1・7勝馬キタサンブラックの半弟シュガークン(牡3、清水久詞厩舎)が栗東トレセンで1週前追い切りを行った。
デビュー戦からの3戦全てで手綱を握っている武豊騎手を背に、栗東・CWコースで2頭併せを消化。今週京都で開催されるマイラーズCに出走するボルザコフスキーを3馬身半先行させ、道中は折り合いに専念。直線で仕掛けられると、鋭く反応してラスト1F11秒1の脚で交わして半馬身先着した。6Fは80秒2と全体でも時計は出ており、序盤から良いペースを刻みつつ脚を溜め、最後は11秒台前半の脚で突き放してと、好調ぶりをアピールした。
京都の芝1600mで行われたデビュー戦は先に動いた先行馬に行かれて交わしきれずの2着だったが、阪神の芝2000mで行われた未勝利戦は好位追走から4コーナー先頭でそのまま押し切り快勝と、横綱相撲で初勝利を達成。中京2000mで行われた続く前走の大寒桜賞ではハナに立ってレースを進め、直線でも外に持ち出しつつ粘り切って快勝した。
距離を延ばしてパフォーマンスを上げてきており、最後もまだ余力は十分に見える。兄キタサンブラックの主戦を務めた名手・武豊騎手も「ダービーに出さなきゃいけない馬」と期待度の高いコメントを残しており、大舞台でも見たい素質馬だ。まずはトライアル戦となるここで結果を出せるかに注目だ。