今週は3歳牡馬クラシック路線最大の目標であるダービーへのトライアル「青葉賞」が東京競馬場で行われます。ダービーの約1ヶ月前に行われるこのダービートライアルが始まるということで、待ち焦がれていたダービーもいよいよ間近に感じてきました。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
シュガークン(牡3、清水久詞厩舎)
前走の大寒桜賞を快勝したシュガークン。京都マイルのデビュー戦は2着に敗れるも、阪神2000mの未勝利戦は道悪を好位差しで快勝。さらに2200mへと距離を延ばした前走の大寒桜賞は重馬場の中京を2馬身差で逃げ切りVと距離を延ばしてパフォーマンスを上げてきています。前走は当日が内前が有利だった中で終始良いところ逃げて走れたと条件が向いたこともありますが、余力十分でまだまだ底は見せていません。好位差しから逃げ切りと脚質の自在性は強みで、重馬場を全く苦にしないのも雨が多いこの時期においては心強いポイント。デビュー戦から手綱を握る武豊騎手とのコンビで重賞初Vを狙います。
トロヴァトーレ(牡3、鹿戸雄一厩舎)
前走の弥生賞・6着から巻き返しを狙うトロヴァトーレ。デビュー戦と2戦目の葉牡丹賞は、いずれもスローペースを中団追走から33秒台の上がりで差し切る強い内容でした。この2戦の勝ちっぷりから続く弥生賞は1番人気に推される人気を集めましたが、レースは序盤の接触もあってか折り合いを欠き、4コーナーですでに手応えが悪くなり直線は案外な脚色で6着敗退。不利も受けているので捉え方はファンによって分かれそうですが、デビューからの2戦がいずれも強い内容なだけにまだ見限れない1頭です。東京コースは初となりますが、広い大箱コースはむしろ競馬が楽になりそうで、本来の走りを見せてくれる可能性は高そうです。
ウインマクシマム(牡3、畠山吉宏厩舎)
前走のゆりかもめ賞を快勝したウインマクシマム。前走は先手を取って1000m通過62秒4というスローペースで逃げていき、2馬身半差で逃げ切って快勝。9頭立ての少頭数で2400mという距離では競りかけてくる馬もおらず、終始自分の競馬で進めて直線も上がり3Fは33秒9の脚を使ってと全く危なげない競馬でした。ただ、道中は行きたがるところを抑えながらという場面もあり、ホープフルSでも折り合いの問題から12着と気性面の課題を残しています。今回もスムーズに逃げることが出来れば見せ場は作れそうですが、控えた時の折り合いがカギとなりそうです。