京都競馬の土曜メインは日本ダービーの前哨戦「京都新聞杯」です。優先出走権はないものの、勝てばダービー出走が叶う一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ヴェローチェエラ(牡3、須貝尚介厩舎)
前走のゆきやなぎ賞・2着から参戦するヴェローチェエラ。前走は2400m戦で7頭立てということもあって1000m通過63秒3という超スローペース。スタートで後手を踏んで後方からの競馬となりながらも、上がり勝負を最速の上がり3F33秒5の末脚で伸びて2着に好走しました。この時の勝馬ショウナンラプンタは後に青葉賞で2着に入っており、4着のハヤテノフクノスケはその前の京成杯で4着と、強い相手に善戦しています。京都の2200mは2走前の未勝利戦で約5カ月ぶりのプラス26kgで突破しており、成長力と高い適性を示しています。前走のような出遅れさえなければ今度は届き切るはずです。
アドマイヤテラ(牡3、友道康夫厩舎)
前走の若葉S・4着から参戦するアドマイヤテラ。デビュー戦と2戦目の1勝クラスは京都2000mで、いずれもスローペースを終いの末脚で差し切るという内容。前走は大外スタートの影響もあってかこれまでよりも後方の位置から進め、外々を回されながらの競馬となってしまいました。それでも最後は堅実に末脚を伸ばして0秒3差の4着に善戦と、崩れてはいません。上位3頭は前目でラチ沿いをまわってきた馬で、当日は内前有利の馬場でした。条件を考えれば一番強い競馬をしていたとも言える1頭で、外目をまわった割に最後まで末脚は伸びていたので、スタミナも十分ありそうです。2勝を挙げている得意の京都で1F延長の2200mは、条件好転と言えそうです。
キープカルム(牡3、中竹和也厩舎)
前走のひめさゆり賞・1着から参戦するキープカルム。道中は好位追走から早め先頭で押し切りを図り、後続の強襲をハナ差凌いで快勝。2走前の若葉Sは、スローペースを最内枠からロスなくまわって勝馬と0秒1差の3着。その前のつばき賞では、後の毎日杯を快勝するメイショウタバルとタイム差なしの2着と、今年走った3戦はいずれも好内容の競馬です。昨年11月の京都2歳Sでは控えて追走し、直線は荒れた内を突いて上がり3F最速35秒2の脚をマークして勝馬と0秒1差の5着と、どんな条件でも堅実に駆けてくれる安定感の高い1頭です。中2週と間隔は短いですが、追い切りでは良い意味で変化なくこれており、ここでも持ち前の堅実味で上位争いに絡んでくる可能性は高そうです。