1日は船橋競馬場で、国内ダートのトップクラスが集結する地方の重要レース「かしわ記念」が開催。過去10年で馬券に絡んだ30頭中27頭がJRA組となっており、うち20頭は前走がフェブラリーS組。
今年はフェブラリーSの勝馬のペプチドナイルや4・5着のタガノビューティーにキングズソード、7着のミックファイアなど、多くのフェブラリーS組が参戦。控えた馬が上位を占めた中、1頭だけ先行して勝ったペプチドナイルの能力は高く評価する必要があるだろう。今回もこの馬を中心視するのが妥当か。
とは言え、もともと流れる展開を得意としている馬で、この馬からしたら展開がかみ合ったのも事実。かしわ記念は同じダートマイルでも2ターンコースで、傾向としてはゆったりとした流れでかつパワーやスタミナが求められる。特徴が変わってくるこの一戦でも本来の力を発揮できるかどうか。
2走前の東海Sではスローペースで折り合いに苦労し、直線は勢いが止まっての6着敗退。道中のペースがカギを握ってくるが、平均ペースからの持続力勝負という競馬にもなりやすく、極端すぎる競馬でなければ堅実に伸びてくるはず。もともと中距離ダートでしのぎを削ってきた馬でもあり、スタミナについても問題はなし。馬体重は500kg越えの大型馬で、パワーも十分にある。今回は7枠10番に入ったが、揉まれ弱いタイプの馬ゆえ外枠から先行できるこの枠は好枠と言っていい。今回揃った条件かを考えると、崩れる姿は想像し難い。
1週前の追い切りでは、藤岡佑介騎手を背に栗東坂路で4F51秒6、ラスト1F12秒5をマークし、併せた僚馬に2馬身半先着と好調ぶりをアピール。道中の折り合いもかなり良化してきており、精神的にも成長してきた印象を受ける。
フェブラリーS勝利から連勝でかしわ記念を制したは2014年のコパノリッキー1頭のみとなっており、前哨戦で負けた馬の巻き返しが目立っているという傾向もあるが、成長力が見られ本格化の兆しを見せてきている今なら、どんな展開にも対応できるだろう。