3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
アスコリピチェーノ(牝3、黒岩陽一厩舎)
5/1(水)美浦・W(重)6F82.2-5F66.1-4F51.0-3F36.9-1F11.1(馬なり)
美浦のWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬シアブリスを追走し、直線は内からラスト1F11秒1の脚で伸びて併入しました。1週前はWコースで2頭併せを行い、強めに追われて6F79.4-1F11.1の好時計をマークし、追走した古馬オープン馬を圧倒して先着。時計はこの日断トツの1番時計で、2位に0秒5も差を付ける好時計で自己ベストを更新と、攻めた追い切りを先週に消化しています。デビュー以来最も間隔の短い中3週となりますが、日曜にも時計を出しており、全く不安なく好仕上がりを印象付けています。成長度合いにも期待したい1頭です。
ボンドガール(牝3、手塚貴久厩舎)
5/1(水)美浦・W(重)6F85.5-5F68.7-4F52.9-3F37.6-1F11.2(馬なり)
美浦のWコースで単走。序盤はゆったりとしたペースで進め、4コーナーは外ラチ沿いを手応え良くまわっていき、直線はラスト1F11秒2の脚をマークしてゴール。直線は手綱を抑え気味ながらも11秒2と鋭く伸びており、追っていればさらにキレていたでしょう。1週前は美浦のWコースで追われ、6F82.9-1F11.0の好時計をマーク。ラスト2Fは11秒6―11秒0の加速ラップで、直線の弾けっぷりは圧巻。気持ちが強く折り合いの懸念がある馬ですが、追い切りでは最後まで馬をコントロールする意識を持った追い切り内容を消化しており、最後のキレ味に繋げる事ができています。本番も最後の直線は見せ場を作ってくれそうな気配十分です。
アルセナール(牝3、木村哲也厩舎)
5/1(水)美浦・W(重)5F68.2-4F52.4-3F37.6-1F11.4(馬なり)
美浦のWコースで3頭併せ。古馬2勝クラスの僚馬ルージュカルミアを先行させ、古馬3勝クラスのレッドロワを後ろに置いて道中は真ん中でリズムを重視して追走。4コーナーで各馬の差が詰まり直線序盤で横一線に並ぶと、ラスト1Fは11秒4の末脚で伸びて併入しました。1週前はWコースで2頭併せを行い、7F96.4-1F11.3をマークして併入。6Fは80秒6、4Fは50秒5と前半から良いペースを刻んでスピードを落とすことなく進め、しまいも11秒3でまとめて自己ベストを更新と時計は優秀です。ややエンジンのかかりが遅いところがありますが、スピードの持続力は一線級の力を持っている1頭です。