春の古馬女王決定戦「ヴィクトリアM」がいよいよ開催です。トップクラスのマイラーと中距離馬が激突する難解な一戦ですが、今年はどんな有力馬が集まったのでしょうか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ナミュール（牝5、高野友和厩舎）

ドバイターフ・2着から参戦するナミュール。昨年はマイルCSを勝利し悲願のG1初制覇を果たし、暮れの香港マイルで海外初挑戦ながら3着に好走し、今年初戦のドバイターフでも2着と、国内外のマイル～1800mのG1戦線で活躍。東京マイルは【2-1-1-2】と安定しており、東京新聞杯・2着、富士S・2着と東京マイルの重賞でも勝ち負けを演じています。昨年のヴィクトリアマイルでは7着に敗れていますが、昨年秋からは崩れておらず、本格化した今なら一味違う競馬を見せてくれそうです。

マスクトディーヴァ（牝4、辻野泰之厩舎）

前走の阪神牝馬S・1着から参戦するマスクトディーヴァ。控える競馬が主流の馬でしたが、前走は最内枠から前目に付け、先行馬を見ながら追走。直線で勢いを増すように伸びていき、上がり2位の33秒0の脚で内の馬を交わして抜け出し、迫ってきたウンブライルに抜かせず快勝しました。昨年秋初戦のローズSでも上がり2位の33秒2の脚で差し切って快勝しており、決め手は上位。もともと2000mでデビューした馬でしたが、距離を徐々に縮めて2戦目のマイルで重賞Vとマイルの流れにも慣れてきた模様。鞍上は引き続きJ.モレイラ騎手ということで、楽しみは大きい1頭です。

ウンブライル（牝4、木村哲也厩舎）

前走の阪神牝馬S・2着から参戦するウンブライル。昨年のNHKマイルCでも2着、ニュージランドTでも2着とマイルの重賞戦線で活躍しており、マイル適性はメンバー上位。重賞勝ちこそないものの、ビッグレースでレベルの高い相手に上位に顔を出しており、能力については疑う余地はありません。今年は復帰初戦の東京新聞杯で9着と崩れましたが、前走の阪神牝馬Sでは持ち前の末脚を見せ、しっかりと立て直してきました。兄のステルヴィオは2018年のマイルCS覇者で、同様にマイルG1のタイトルを手にできるかに注目です。