東京競馬の土曜メインは安田記念に向けた最重要ステップレースとも言える「京王杯SC」です。毎年このレースは本番の安田記念へ向けた前哨戦と捉える馬と、1400mへの適性を考えてここがメイチ勝負の馬との対決という構図になっています。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
トウシンマカオ(牡5、高柳瑞樹厩舎)
前走の高松宮記念・6着から参戦するトウシンマカオ。今年初戦のオーシャンSを制し、重賞3勝目を果たしましたが、いずれも1200m戦ということで1400mへの距離延長がカギとなりそうです。近走は1200mを中心としたローテーションを組んでいますが、1400mのリステッド・クロッカスSを快勝した実績もあり、対応できる可能性は十分。前走の高松宮記念も重馬場に苦戦しての6着で、良馬場ならパフォーマンスも上がってくるはずでしょう。昨年11月の京阪杯を制した菅原明良騎手と再びコンビで、重賞4勝目を狙います。
ウインマーベル(牡5、深山雅史厩舎)
昨年の京王杯スプリングC・2着のウインマーベルは雪辱を果たすべく今年も参戦。3走前の阪神C、2走前の阪急杯と1400mの重賞を連勝しており、距離はベスト。前走の高松宮記念は12着と大敗しましたが、極端な重馬場の中で内の荒れた馬場を走ったのが響いたかたちで位置取りも後方過ぎてと条件が悪すぎた印象です。阪神Cや阪急杯のような、タフな流れを前々からしのぎ切るというのが同馬の好走パターンで、良馬場の1400mなら巻き返しの可能性は十分でしょう。
ソーヴァリアント(牡6、大竹正博厩舎)
前走のマイラーズC・5着から巻き返しを狙うソーヴァリアント。2021~2022年のチャレンジCで連覇を果たすなど2000mの重賞戦線で活躍していた馬でしたが、前進気勢の問題で昨年からマイル路線へ転身。秋初戦の富士Sでは3着に好走し、前走のマイラーズCでも後方から脚を伸ばして5着とまずまずの結果を出しています。マイル路線への転身とともに位置取りもどんどん後ろへ下がっているので、さらに忙しくなる1400mへの距離短縮がどう出るか。中2週のタフなローテーションで初の1400mと評価のし難い条件ではありますが、能力自体は高い馬故見限れない1頭です。