安田記念の前哨戦「京王杯スプリングC」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

トウシンマカオ（牡5、高柳瑞樹厩舎）

5/8（水）美浦・W（やや重）6F83.1－5F66.9－4F51.8－3F37.4－1F11.2（馬なり）

菅原明良騎手を背に美浦のWコースで2頭併せ。古馬2勝クラスの僚馬メイショウホオズキを4馬身追走し、4コーナーでは内から取り付いて直線で一気に弾けると、ラスト1F11.2のキレ味で2馬身突き放して先着しました。4コーナーをまわってくる際にはクビを振りながらと前進気勢たっぷりでしたが、かかっているというよりは手応えが良すぎるという印象。1週前も菅原騎手を背にWコースで2頭併せを行い、6F81.7-1F11.0をマークして先着しました。4Fは50.0、ラスト2Fは11.9-11.0と時計は素晴らしく、動き・時計ともに絶好です。文句なしのデキにあると見て良さそうです。

ウインマーベル（牡5、深山雅史厩舎）

5/8（水）美浦・W（やや重）6F84.4－5F67.8－4F53.0－3F37.9－1F11.6（馬なり）

美浦のWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬マンマミーアを大きく先行させ、4コーナーで一気に内から取り付くと、直線は序盤から良い手応えで前へ出ていき、ラスト1Fは11秒6の好時計でまとめて併入しました。最後は交わした相手に再び並ばれましたが、直線序盤で見せた手応え・反応・伸びはどれも抜群です。1週前はWコースで5F65.7-1F11.4、日曜にもWコースでラスト１F10.8とよく動いており、コンデイションは絶好。前走の高松宮記念・12着は馬場に尽きるという印象で、まともに走っていないので疲れもほとんど見られません。年末と年明け初戦の重賞を連勝しており今が充実期。巻き返しの期待は十分でしょう。

ダノンスコーピオン（牡5、福永祐一厩舎）

5/8（水）栗東・坂路（やや重）4F52.1－3F37.6－2F24.5－1F12.2（馬なり）

栗東坂路で単走。外ラチ沿いを軽快な脚取りで駆け上がり、ラスト1Fを12秒2でまとめてゴール。1週前にはCWコースで追われ、4F51.2-1F11.1をマークしてゴールしました。負荷のかかる追い切りではありませんが、精神的な部分も重要なファクターとなってくる馬なだけに折り合いにを注視している点は好感が持てますし、実際に追い切りでは力みなく走れており、軸のブレ幅も小さくなっている印象です。転厩初戦にはなるものの、福永厩舎に移って復活してくる可能性も十分ありそうです。