ダービー後の東京12Rではハンデ長距離重賞「目黒記念」が開催。ダービーの興奮冷めやらぬ府中で行われる伝統の一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
サトノグランツ(牡4、友道康夫厩舎)
カタールのアルライヤン競馬場で行われたアミールT・3着から参戦するサトノグランツ。春のトライアル・G2京都新聞杯はスローペースからの瞬発力勝負を制し、秋のトライアル・G2神戸新聞杯をは高速馬場のレコード決着を快勝と、トライアルは強い勝ちっぷりでした。ただ、それぞれの本番となる日本ダービーは11着、菊花賞は10着とクラシックでは結果を残せず。4歳初戦のG2日経新春杯は緩みない流れを好位から3着と力を示しました。上がりが多少かかる展開が希望で、東京の2500mは合いそうな気配。ハンデは背負いそうですが、十分に力は足りるでしょう。
シュトルーヴェ(セ5、堀宣行厩舎)
前走の日経賞・1着から参戦するシュトルーヴェ。いつも通り後方から追走し、3~4コーナーでは馬群の間から出していき位置を上げ、直線も馬群を割って上がり最速の脚で伸びて快勝。捌きやすい10頭立ての少頭数で、展開も向いてと条件が揃っていたということもありますが、初の中山コースで初の距離、重賞初挑戦だったことを考えると十分に評価できる内容です。前走で長距離適性の高さもしっかりと示し、メンバーも前走の再戦のような相手なので、ここでも勝ち負けでしょう。
クロミナンス(牡7、尾関知人厩舎)
前走の日経賞・2着から参戦するクロミナンス。3走前のアメリカJCCでも3着に好走しており、近2戦は中山の長い距離で連続好走。前走の日経賞は中団追走から外を回りつつ押し上げての2着。アメリカJCCは4番手の好位を追走し、勝負どころでは荒れた内からしぶとく伸びて3着。中山も合いそうですが、3走前は瞬発力勝負となった東京1800mのノベンバーSを上がり最速32秒6で差し切っており、良馬場の東京コースならさらに期待度は上がりそうです。折り合いに不安がなく、条件不問で崩れにくいタイプでもあり、今回も崩れるシーンは考えにくい1頭です。