堂々の主役は初の海外遠征だったカタールのアミールトロフィー・3着から参戦するサトノグランツ。
後のドバイシーマクラシックを制すレベルスロマンスには4馬身以上離されたが、初の海外、初コースで先行して3着までに粘りきったのは大健闘。日経新春杯・3着も勝馬のブローザホーンには格の違いを見せつけられた。近2戦は上位の馬に差を付けられてはいるが、今回のメンバーなら能力は最上位と見て良いだろう。
これまで背負ったことのない58.5kgというハンデは若干気がかりだが、過去10年の傾向を見るとハンデ53kg以下は【1-0-1-11】と軽ハンデ馬が不振に終わっており、軽い斤量貰う馬よりも背負わされた実績馬が結果を残しやすいレースでもある。
ある程度前目から進め、最後の直線は瞬発力・持続力どちらも効いた脚で抜け出して押し切るのがこの馬の好走パターン。先行馬が多く揃った多頭数となると厳しいが、今回は14頭で先行勢も少なく、条件としては悪くない。
目黒記念は近年超スローペース傾向で、スローの前残り決着が続いている。前目から器用に運べる競馬が上手いサトノグランツにとっては、絶好の条件が揃っているレースと言って良い。同馬が所属する友道厩舎は東京の長距離戦で実績が豊富な厩舎で、仕上げにも抜かりはないはずだ。
ここは堂々たる主役として目されるサトノグランツを有力視するのが妥当かもしれない。