いよいよ春のG1戦線も安田記念と宝塚記念の残り2戦となりました。今週は春のマイル王者決定戦「安田記念」が開催です。マイラーだけでなく、様々な距離に適性のある馬が集まる同レース。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
ロマンチックウォリアー(セ6、C.シャム厩舎)
前走のクイーンエリザベス2世C・1着から参戦するロマンチックウォリアー。不利な外目の枠からのスタートとなり、最終コーナーでも大外を回る展開の不利がありながら、最後は昨年同様にプログノーシスを2着におさえて史上初となる3連覇を達成。日本の競馬場は初となりますが、オーストラリアG1のコックスプレートで左回りも経験しており、東京の長い直線にも対応できそうな気配は十分あります。2000mを主戦場としておりマイルへの対応もカギとなりそうですが、マイルG1の香港スチュワーズカップ・2着、リステッドの香港クラシックマイル・1着とマイル実績も十分。本命はこの後の宝塚記念とも言えそうですが、能力と実績は上位であることは明白で、この馬を降すのは容易ではないでしょう。
ソウルラッシュ(牡6、池江泰寿厩舎)
前走のマイラーズC・1着から参戦するソウルラッシュ。中団から上がり最速34秒6の脚で差し切り、2着セリフォスに1馬身3/4差をつけて完勝。マイラーズCは2022年にも制しており、昨年は京成杯オータムハンデ・1着、続くマイルCS・2着とマイル重賞戦線で活躍しています。安田記念は2022年13着、2023年9着と結果を出せていませんが、昨年はスタート直後に寄られて下げる不利もあり、2022年は坂の途中で前が壁になってブレーキと、不利が続いての敗退。スムーズなら着差は縮まっていたはずで、三度目となる今年こそは出し切りたいところです。もともとが叩き良化型で、絶好の弾みを付けての参戦となる今年は悲願達成の可能性も十分でしょう。
セリフォス(牡5、中内田充正厩舎)
前走のマイラーズC・2着から参戦するセリフォス。安田記念は2022年・4着、2023年は2着といずれも僅差で涙をのんでおり、今年は三度目の正直を狙っての参戦。キレる脚がある一方持続力がないため勝ちきれないケースが目立っていますが、地力は上位と見て間違いなし。鞍上の川田将雅騎手は仕掛けるのが早い騎手という印象もあるので、仕掛けのタイミングがカギとなってきそうです。前走のマイラーズCは約4ヶ月ぶりの休み明けで、明らかに叩きの一戦。上昇が見込める申し分のない形でいける今年こそは悲願達成の期待も十分でしょう。