京都の土曜メインは宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」です。2021年に同レースを8番人気で逃げ切ったユニコーンライオンは宝塚記念で2着に好走。2015年の勝ち馬ラブリーデイは宝塚記念を6番人気で優勝し、2014年は4着だったカレンミロティックが9番人気で2着に善戦するなど、本番の宝塚記念で穴をあける馬を多く輩出しており、伏兵馬を算出する上でも重要な一戦と言えるでしょう。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
ロードデルレイ(牡4、中内田充厩舎)
前走の白富士S・1着から参戦するロードデルレイ。中団のインコースを追走し、直線で外に出されると馬群を割って上がり3F最速33秒2の脚で抜け出して差し切る強い勝ちっぷりでした。2走前のウェルカムSは中団前目を追走し、上がり3F最速33秒3の脚で後続を2馬身突き放して快勝と、近2戦の勝ちっぷりは圧巻。デビューから中距離路線を使われて6戦5勝と安定しており、唯一負けた1戦も神戸新聞杯の4着で、勝ち馬のサトノグランツとは0秒1差と僅かで、重賞タイトルも時間の問題でしょう。
ボッケリーニ(牡8、池江泰寿厩舎)
昨年の同レースの覇者・ボッケリーニは連覇を狙って今年も参戦。中団追走から早目に押し上げていき、4コーナーで馬群の外を回って進出。直線は追い比べクビ差制して快勝と、接戦を制して重賞3勝目を果たしました。その後は勝ちきれない競馬が続いていますが、昨年秋初戦の京都大賞典・2着、チャレンジC・2着、今年初戦のアメリカJCC・2着と崩れていません。前走の日経賞は5着に敗れましたが、展開不向きで、仕掛が早かったことで後続の目標にされてしまったことも敗因としてありあそうです。8歳と高齢ですがまだまだ衰えはなく、昨年勝った舞台なら勝ち負けの期待十分でしょう。
ヨーホーレイク(牡6、友道康夫厩舎)
前走の新潟大賞典・3着から参戦するヨーホーレイク。2022年の日経新春杯を制して重賞初制覇を果たすと、その後屈腱炎を発症し、2年超の長期休養を余儀なくされます。今年の金鯱賞で満を持しての復帰を果たすと、長期休養明け初戦ながら3着に好走。続く前走の新潟大賞典も59kgを背負いながら上がり3F最速33秒5の脚を繰り出し、勝ち馬と0秒2差の3着と着実に力は戻ってきています。叩き3戦目となる今回はパフォーマンスも上がってきそうで、完全復活の期待十分でしょう。