東京競馬の日曜メインは、秋の中距離路線を目指す馬たちが集結する「エプソムC」が行われます。G1へ向けて賞金を加算したい馬がマイルや中距離路線から集結してくる一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
レーベンスティール(牡4、田中博康厩舎)
前走の新潟大賞典・11着から巻き返しを狙うレーベンスティール。前走は1番人気に推されましたが、イレ込んでレース前のテンションが高く、3~4コーナーでは後ろの馬が乗りかかってくる不利を受けてと、スムーズさを欠いた競馬となってしまったのが敗因として考えられます。昨年のセントライト記念を快勝し、ラジオNIKKEI賞も3着と力はあることは明白。C.ルメール騎手と初コンビを組むことも決まっており、名手がこの馬でどんな競馬を見せてくれるのかにも期待です。
ヴェルトライゼンデ(牡7、池江泰寿厩舎)
昨年の大阪杯・9着から約1年ぶりの復帰戦となるヴェルトライゼンデ。大阪杯後に両前脚の屈腱炎を発症し、1年以上も戦列を離れていましたが、回復に専念し地道に調教を積み重ねて待望の復帰戦を迎える形となりました。4歳時にも右前屈腱炎で約1年4ヶ月休養していた過去がありますが、復帰初戦となった鳴尾記念をいきなり快勝している実績もあり、いきなりの激走も十分有り得そうです。長い休養を二度も挟んでいることからまだ14戦しか消化しておらず、7歳でも体はまだ若々しく、まだまだ活躍を期待したい1頭です。
アルナシーム(牡5、橋口慎介厩舎)
前走の都大路S・2着から参戦するアルナシーム。スタートでやや遅れて控えて7番手から進め、道中も内をロスなく追走。直線でも内から伸びて2番手に上がって入線しました。キャリア5勝のうち4勝が1800mとなっており、この距離はベスト。脚を余させずに出し切りたいタイプで、長い直線の東京コースも合いそうです。1週前の追い切りではCWで6F76秒5という猛時計をマークしており、ここへ来て調子を上げてきた様子。鞍上がダービーを制し勢いに乗る横山典弘騎手なところも楽しみで、巻き返しに期待です。