函館競馬の開幕週を飾るのはサマースプリントシリーズ第1戦「函館スプリントステークス」です。夏競馬の開幕を告げる短距離王決定戦ですが、夏競馬からは条件が一変するだけに、馬券の攻略ポイントも大きく変化していきそうです。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
アサカラキング(牡4、斎藤誠厩舎)
前走のモルガナイトS・1着から参戦するアサカラキング。もともと2000mを主戦場としていましたが、昨年12月にマイルへと距離を短縮し、1勝クラスを逃げ切って快勝。そこから今年2月の3勝クラスまで1400mを全て逃げ切って3連勝を果たしており、距離を短縮してパフォーマンスを上げてきました。続く阪急杯も先手をとって速いペースで逃げていき、ハナ差の2着に粘る競馬を見せました。前走のモルガナイトSも初の1200mでしたがスピード負けすることなく、後続に2馬身差をつけて逃げ切りました。重馬場の阪急杯で2着の好走していることから力の要る洋芝にも対応可能。開幕週の馬場も味方につけてスピードで押し切る競馬が期待できそうです。
サトノレーヴ(牡5、堀宣行厩舎)
前走の春雷S・1着から参戦するサトノレーヴ。外枠から先団を見ながら進め、モマれないポジションから直線に入って外から豪快に差し切って快勝しました。前残りの展開と馬場を見事に克服し、着差以上の強い勝ちっぷりでした。重賞初挑戦となった2走前の阪急杯は4着に敗れましたが、登録していたオーシャンSを除外となって前倒しでの参戦となっていただけに、やや太め残りで状態面が整っていなかったとも見れます。状態を上げてきた前走の春雷Sではパフォーマンスを上げているので、弾みを付けてきた今回も期待は十分。函館も1勝2着1回と好成績で、コース替わりも問題なし。悲願の重賞初Vを果たせるかに注目です。
ビッグシーザー(牡4、西園正都厩舎)
前走の高松宮記念・7着から巻き返しを狙うビッグシーザー。力負けという内容ではありましたが、最内枠を活かす理想的な競馬はできており、立ち回りの上手さは流石でした。前からの競馬もでき、控えても良しと自在なレースぶりには目を見張るものがありますし、タフな馬場での好走歴もあり、立ち回りの上手さからも洋芝・小回りの函館コースへの適性も高そうです。2走前のオーシャンSでは2着に好走しており、重賞タイトルも時間の問題に思えます。地力上位となるここでも上位争いは必至でしょう。