今週は夏の訪れを告げる牝馬ハンデ重賞「マーメイドS」が開催。安定感・実績・勢いで見ると今年の愛知杯を制したミッキーゴージャスが最上位か。
前走の大阪杯・14着はさすがに強豪牡馬相手に力足りずという内容だったが、2走前の愛知杯の内容は強い。レースラップは前後半が57.4-60.5というハイペースで、序盤は無理せず10番手と控えて追走。そんな流れの中早めに動いていき3コーナーまでには4番手あたりと前目のポジションを確保。そこからもジワジワと押し上げて4コーナーでは先頭に並びかけていった。直線も長く良い脚を使って半馬身押し切って快勝と、全体の競馬を見ると着差以上に強い競馬であったと言えよう。
愛知杯・3着のコスタボニータはその後福島牝馬Sを勝ちきって重賞初制覇を果たしており、レースレベルも決して低くは無かった。3走前の修学院Sでも鳴尾記念・3着馬のエアサージュを外差し有利の展開で完封しており、マーメイドSと同条件である京都2000mの舞台で快勝した点も好材料となる。
G3レベルなら牡馬が相手でも上位と考えて良い存在でもあり、レベル的には愛知杯とそこまで変わらないメンバーとなる今回は中心の存在と見たい。
とは言えまだ幼さが残るところもあり、まだまだ発展途上という印象も強い。1週前の追い切りではCW6F79秒7-1F11秒6の自己ベストを馬なりでマークし、3歳1勝クラスのカーメルタザイトを8馬身ほど追走して併入した。大阪杯の時は手前替えもスムーズさを欠いており、全体的に走りも力んで集中できていなかった印象を受けた。
大阪杯と比べて追い切りでは非常にスムーズに動けており、ジワジワながらも直線はしっかりとスピードにのせて末脚を伸ばすことが出来ている。気性面については追い切りでは不安は見られず、精神面での成長があれば一気にパフォーマンスも上がってさらに上のクラスでも戦えるようになってくるはずだ。
いずれにせよ、今回のメンバーであれば能力については不安視する必要はなし。コース適性についても不安はなく、状態面も良好となれば、ここは高い信頼度を持って狙っても良い1頭と見たい。