今週12日は第3回川崎スパーキングナイターのメインレース「関東オークス」が開催。今年もダート路線の猛者が揃ったが、異色のローテながら期待と注目を集めるのは、初ダートで重賞初制覇を狙うクリスマスパレードだ。
昨年12月に中山の芝2000mでデビューして快勝、続く1勝クラスの水仙賞も番手から抜け出して1馬身突き放して圧勝。そして前走のフローラSは不利な大外から先行策を展開し、3番手の外目追走から直線も内目で粘るも、競り負けての4着という内容だった。
デビューから2000m前後で好走しており、距離については問題なし。やはり懸念はダートへの適性だ。切れる脚がないが持続力と底力はあり、前走の東京はそこが敗因の一つだったとも言えそうだ。キレ不足があった前走の内容を考えると中山や福島あたりでも見たいと思っていた1頭だが、長い距離のダートへ舵を切り替えてきたのは驚きであったと同時に、試すのは大いにアリという期待感を抱かせてくれる選択でもあったと感じる。
血統は父キタサンブラック、母ミスエリカ、母の父Blameという血統。母のミスエリカは現役時代に中央で1勝、南関東の地方競馬で4勝しており、米国色が強い砂血統だ。さらにキタサンブラックとBlameは父の機動力を強化したような配合で、東京コースよりも小回りの方が合いそうだ。川崎コースで高い適性を見せる可能性も十分あり、初ダートをあっさり克服できる下地は十分に揃っている。
過去10年の関東オークスは芝からの転戦組が【0-1-1-4】となっており、データ重視なら割り引きたくなるが、芝の実績なら最上位で血統面からも期待度は高いということから、ここはいきなりの激走に期待したい。