11日は川崎競馬場ダート900mで行われるスプリント重賞「川崎スパーキングスプリント」が開催。今年で第4回目と歴は浅いが、過去3回の開催は昨年と一昨年が逃げ切り、その前が2番手から進めた馬が勝利しており、川崎らしくやはり先行馬が優勢。
3~4コーナーを2番手以内で立ち回った馬は【3-2-1-0】と好成績で、2番手までに付けていればまず馬券圏内は間違い無いだろう。
今年も中々のスピード自慢が揃ったが、中でも上位と見ているのがトライアルのスパーキングスプリントチャレンジを制したサンダーゼウスだ。
レースは二の脚と内枠を利して先手を奪い、最内からグイグイとスピードに乗せていく。外の2頭もクビ差程度後ろを食い下がっていくが、直線では他馬を4馬身も突き放す圧巻の内容で快勝した。キャリア12勝のうち10勝を川崎の900mで挙げている地元・川崎のスペシャリストだ。
“先行力の高い川崎のスペシャリスト”という印象は昨年からあったが、今年は9着、8着、12着と調子を落としていた。地元・川崎では常に人気を集める1頭ということで高い信頼度を持って狙えていたが、このまま崩れていく可能性も考えいかねばならぬと思っていた矢先、トライアルのスパーキングスプリントを圧勝して見事な復活Vを果たしてくれた。時計の53秒7も自己ベストに近い数字で、一気に立て直してきた。
今回のメンバーレベルは決して低くなく、ここは試金石の一戦となりそうだが、12頭立ての7枠10番と好枠も引けており、外枠からハナを奪えればチャンスは十分。持ち前のダッシュ力や二の脚はこのメンバーでも引けは取らず、コース適性のアドバンテージもあるここは勝ち負け必至と見て有力視したい。