上半期の中央競馬の総決算となるのが日曜阪神メインレース「宝塚記念」です。2021年はクロノジェネシスが連覇を果たし、2019年はリスグラシューが快勝と、近年は牝馬の好走が目立っています。今年は一体どの馬がグランプリを制すのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ドウデュース(牡5、友道康夫厩舎)
前走のドバイターフ・5着から参戦するドウデュース。朝日杯FS、日本ダービー、有馬記念といったビッグレースを勝ってきてるトップホースで、ファン投票では歴代最多の票を集めて堂々の1位にランクイン。名実ともに国内最強とも言って良い実績だが、問題は馬場。フランスで開催されたニエル賞は4着、凱旋門賞は19着と見せ場なく敗れており、いずれも重馬場開催でした。週末の京都は雨予報となっており、タフ馬場となれば末脚を削がれる可能性も。能力は間違いなくトップクラスなだけに、未経験の京都とタフ馬場をこなせることが出来ればここでも勝ち負けでしょう。
ジャスティンパレス(牡5、杉山晴紀厩舎)
前走のドバイシーマクラシック・4着から参戦するジャスティンパレス。阪神で開催された昨年の宝塚記念は勝ち馬のイクイノックスと0秒2差の3着に好走しており、京都コースも天皇賞・秋で2着とすでに適性は証明済みです。距離は伸びて良さが出るタイプという印象で、スタミナが求められる展開で結果を出してきています。前走のドバイシーマクラシックは先行してラストもジワジワと伸びてはいましたが、前のシャフリヤールを交わせず、後ろからもリバティアイランドに交わされてと、あと一歩及ばず。海外帰りということで状態面がどこまで整っているかを見ながら判断したいところです。
ローシャムパーク(牡5、田中博康厩舎)
前走の大阪杯・2着から参戦するローシャムパーク。レースは道中スローペースを後方から控えて追走。向正面から早めに仕掛けていく競馬で先団へ上がっていくと、最後は勝ち馬のベラジオオペラと叩き合ってクビ差の2着に好走しました。切れる脚はありませんが、早めに動いてもしぶとく伸びていける長く良い脚を使えるタイプで、積極性も十分。下り坂で加速できる京都コースは捲りの脚質とも相性は良さそうで、直線は見せ場を作ってくれそうです。今回はドウデュースとジャスティンパレスの2頭が抜けて人気を集めそうですが、2強崩しの最有力候補はこの馬でしょう。