各地で猛烈な暑さが続いておりますが、この週末に外出をされる方はこまめな水分補給を取って、熱中症にはくれぐれも注意しましょう。
さて、夏限定の函館競馬も今週でおしまいです。ラストを飾る重賞は、2歳馬にとって初の重賞となる「函館2歳ステークス」です。キャリアの少ない若い馬が経験する初の重賞レースということで、先週波乱となった函館記念に続き、こちらもなかなか波乱傾向の強いレースです。現在は4年連続で二桁人気の人気薄が馬券に絡んでおり、穴頭のファンが楽しめそうなレースです
さっそく穴馬探しといきたいところですが、過去10年の人気馬の成績を見てみると、1番人気(4-3-0-3)と2番人気(4-1-2-3)はいずれも連対率70%と好成績で、人気馬が堅実な結果を残す傾向もあります。人気上位馬の取捨は重要なポイントと言えそうです。ということで、今回は人気上位が予想される3頭の馬を予想して各馬を考察していきたいと思います。
今年のメンバーでとくに人気を集めそうなのはナンヨーイザヨイ。
キャリアは新馬戦の1勝のみですが、負かした馬たちがその後勝ち上がっており、時計もメンバーの中では優秀です。昨年デビューしたばかりのエイシンフラッシュ産駒ということで将来性に期待するファンも少ないと思います。
血統で見るなら同じく昨年デビューしたロードカナロア産駒のスズカカナロアも人気の一角でしょう。
初世代の現3歳から牝馬2冠馬アーモンドアイを輩出し、すでにG1・2勝を果たしているロードカナロア産駒。朝日杯FS・2着のステルヴィオなどもおり、2歳からも走ります。血統的な魅力が多い一頭だと思います。
時計だけで見るならナンヨーイザヨイの方が優秀ですが、スズカカナロアの新馬戦は馬場が悪化した影響もあり時計の掛かる馬場でした。時計で評価を落とす必要はないでしょう。2番手からの競馬で危なげない勝ち方をしており、内容の良いレースでした。
ナンヨーイザヨイとスズカカナロアの新馬戦はいずれも岩田康誠騎手が騎乗しておりましたが、岩田騎手は函館2歳ステークスではナンヨーイザヨイに騎乗予定となっており、スズカカナロアへは池添謙一騎手が騎乗する予定となっております。
そして、最後に紹介したいのはマル外のアスターペガサスです。
完成度はメンバーの中ではかなり高いと思われます。新馬戦は2着馬に2馬身半差をつけ時計も上々。レースは先行策からインで脚をため、直線で内めを抜け出して差をつける鮮やかな勝利でした。負かした馬も勝ち上がっており、メンバーレベルも決して低くはありません。新馬戦でも手綱を握った小崎綾也騎手とのコンビで人馬ともに重賞初勝利を目指します。
以上、今回は3頭の人気上位馬を予想し、各馬考察してみました。キャリアが少なく情報が少ないレースゆえに人気の盲点となる穴馬が台頭しやすいレースではありますが、人気上位馬の連対率が比較的高いレースでもありますので、人気上位馬の取捨をしっかり行った上で、穴馬を選んでいきたいと思います。