東京競馬の土曜8Rは春の東京開催のトリを飾る重賞「東京ジャンプS」が開催。梅雨の時期に行われるため天気次第ではタフな条件で行われることが多いレースということで、毎年予想は難解。2018年は3連単で142万、2020年には132万と高額配当が高い頻度で飛び出す波乱度の高い一戦だ。
今年は昨年の覇者で中山グランドJでも2着に好走したジューンベロシティをはじめ、障害レース3連勝中と勢いに乗るオールザワールド、同じく3連勝中のブラックボイスなど、障害界を賑わす馬が多数参戦。
これら有力馬からも狙いたくなるが、今年は当日雨予報が出ており、伏兵の台頭も十分に有り得そうだ。今回注目したいのは、激走が十分に期待できる伏兵・ロードトゥフェイムだ。
前走は福島の障害オープンで好位から進めて直線は抜群の手応えで伸びて3着。3走前の中山新春ジャンプSでも3番手からラストは上がり最速の脚で伸びて3着と、勝ちきれないまでも良い位置から最後は堅実に伸びて着内を確保と、良い競馬をしている。
同じ東京の障3110mで行われた昨年11月の秋陽ジャンプSはコースレコードで快勝しており、近戦が中山・小倉・福島とコンパクトな競馬場で惜敗していることを考えると、伸び伸びと走れる得意の東京コースなら今度こそ勝ち切れるか。
昨年の秋陽Sから4戦連続で手綱を握っていた五十嵐雄祐騎手から今年デビューしたルーキーの坂口智康騎手へと乗り替わりとなるのは少々気がかりだが、調教助手時代にはロードトゥフェイムに乗っていたこともあり、同馬の背中は知っている。実績はまだ障害の未勝利戦1勝のみとルーキーらしい成績だが、調教助手時代に乗っていた馬で重賞初騎乗というドラマがあるだけでも買いたくなるコンビではなかろうか。
波乱含みの一戦ということで、ここはロードトゥフェイムと坂口騎手のメイクドラマに期待した馬券で勝負してみたい。