2歳王者を決める朝日杯フューチュリティSは、リオンディーズ、エアスピネルの関西馬決着となりましたが、中山で行われていた昔と違い、今は距離や舞台の面から春のクラシックへには繋がらない一戦となってしまいました。変わって、より結び付きが強くなっていきそうなのが、皐月賞と同じ舞台で行われたホープフルS。
その注目の一戦を快勝したのが、ハートレー(牡3歳 美浦・手塚厩舎)。僅か1戦1勝のキャリア、初めての中山コースに加えて相手も少頭数ながら、新潟2歳王者ロードクエストを筆頭に、札幌2歳Sの勝ち馬アドマイヤエイカン、2戦2勝のバティスティーニなど春を睨む好素質馬がズラリと顔を揃えた朝日杯FSに負けない注目の一戦でした。ハートレー自身、素質を評価されながらも単勝オッズ7.4倍が示す通り、大半のファンが半信半疑だったわけですが、終わってみれば並み居る強豪馬を子ども扱いしてしまう圧巻のパフォーマンスを披露。 最後、外から追い上げて伸びたあの内容は、まさに父を彷彿とさせる「飛んだ」という表現がピッタリ当たります。
今回は、別定戦で他馬よりも重い57キロを背負いますが、重厚感のある馬体からも、そんなことはまったく問題ではないでしょう。昨年のドゥラメンテに続く、関東馬のクラシック制覇へ向けて。無傷で大舞台へと羽ばたきます。