【帝王賞2024予想】メイショウハリオ3連覇へ、“状態”や“衰え”の懸念払拭なるか?

26日は大井競馬場で「帝王賞」が開催。チャンピオンズCと東京大賞典でいずれも2着のウィルソンテソーロや、ダイオライト記念を制したセラフィックコールなど勢いのある若い牡馬に人気が集まりそうだが、3連覇を狙う古豪メイショウハリオも侮れない。

一昨年は初の地方、初のナイターながらロスなく立ち回りつつ、ロングスパートをスムーズに伸びて快勝。昨年は前年と違ってペースも流れ、展開が向かなかった中でも地力で差し切って快勝と、さらにパフォーマンスを上げてきた。舞台適性や末脚の能力については疑う余地はなく、今年も当然上位と評価したい1頭だ。

ただ、例年と違うのは“臨戦態勢の悪さ”だ。2022年は平安S・3着から、2023年はかしわ記念・1着からと良い弾みを付けて臨んでいたが、今年は昨年のJBCクラシック・4着、今年初戦のチャンピオンズC・5着、そして前走のサウジCが歩様に違和感があり出走取消となっており、良い流れを掴めていない。さらに、昨年は砂入れ替え直後のJBCクラシックで末脚が不発に終わっており、砂が入れ替わった今の大井に適合するかどうかも懸念材料としてある。鞍上の浜中騎手含めて陣営のトーンは低めで、ピークアウトも考える年齢ということもあり例年のような信頼度はないと見るファンも少なくないだろう。

それでも大井2000mでは掲示板を外しておらず、【2-0-1-1】と最も相性の良いコース。得意舞台で久々の快走は十分に期待できる。今年は前目で競馬をしたい馬も揃っており、ある程度の位置につけられれば直線の長い大井なら届かせることも可能だろう。4着だったJBCにおいても、前残り馬場の中で上がり2位の末脚が不発だっただけ。臨戦態勢や状態面の懸念は拭いきれていないが、展開とポジション次第でどうとでもなるくらいに能力は高い馬である。

各メディアや専門誌の前評価は低く、今年は妙味もたっぷり。この人気で買えるのはむしろ好都合と見て、有力視したい。