夏の福島開幕週の恒例「ラジオNIKKEI賞」が開催。波乱傾向がかなり強い一戦ということで、穴馬の選出は必須となる。

今年もどの馬が絡んでもおかしくないようなメンバー構成となっているが、中でもとくに有力視したいのは前走の白百合S・1着から参戦するミナデオロだ。

前走は外枠からハナをきって主導権を握ると、緩めのペースに落としてマイペース逃げ。直線に入っても先頭をキープし、好位から追走した有力馬オフトレイルの猛追を凌いで逃げ切った。2走前の未勝利戦も3番手から上がり最速の脚で差し切って快勝と、近2戦は好内容。前走は自身初の上がり33秒台もマークしており、切れ味にも磨きがかかりひと皮むけてきた。

折り合いが課題として残っているため控える形では掛かるリスクが生まれそうで、やはり逃げて自分のペースで競馬を展開していくのがベスト。前走の内容からスローペースで押し切る競馬が理想という印象も受けるが、その前の未勝利戦は厳しいペースを展開しつつも堂々の押し切りを果たしており、時計面も優秀。開幕の前有利の時計勝負なら力を発揮してくれる可能性は高そうだ。

連勝した2戦はいずれも京都外回りコースで、今回は初の福島コースへの適性もカギとなる。比較的直線が長い京都コースで連勝しているが、先行が有利になりやすい小回りの福島コースに替わるのはプラスに働きそうだ。実際過去10年で同レースにおける逃げ馬の成績は【1-2-3-5】と好走率は高く、やはりコース形態的にも相性は良い。

連勝で勢い付いて上昇度は高く、伏兵的な立場で参戦する逃げ馬、前が有利な小回りコースとここは絶好の条件が揃っており、激走の可能性は十分にある。ここはアタマも狙える絶好の狙い目として、有力視したい。