福島の名物レース「七夕賞」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
キングズパレス(牡5、戸田博文厩舎)
7/3(水)美浦・W(やや重)5F68.4―4F53.3―3F38.7―1F11.5(馬なり)
松岡正海騎手を背に美浦のWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬アメリカンランナーを先行させ、道中はゆったりと折り合いに専念して追走。直線は内からジワジワと差を詰めていき、ラスト1Fで一気に弾けて11秒5の脚を繰り出して突き放し、1馬身先着してゴールしました。1週前も松岡騎手を背にWコースで2頭併せを行い、強めに追われて5F66.3-1F11.4をマークして先着。気性面の難しさから詰めが甘いところがありますが、松岡騎手は4週連続で手綱を握って折り合いを確かめており、しまいも馬を集中させることが出来ている印象です。入念な準備が実を結ぶ可能性は高そうです。
アラタ(牡7、和田勇介厩舎)
7/3(水)美浦・W(やや重)5F68.1―4F52.1―3F37.5―1F11.3(馬なり)
美浦のWコースで単走。序盤はゆったりと入り、直線で仕掛けられるとするどく反応し、ラスト1Fは11秒3の鋭い脚を見せてゴール。1週前はWコースで2頭併せを行い、強めに追われて5F65.8-1F11.3の好時計をマークして最先着でゴール。5Fは65秒8、4Fは50秒7と全体の時計は速く、ラスト1Fもこれまで11秒台後半はコンスタントに出してきましたが、11秒前半をマークしたのは今回が初。最終追いでも11秒3としまいは切れており、ラップも14秒6―13秒6―12秒6―11秒3と理想的な加速ラップです。7歳にして追い切りのパフォーマンスを上げてきたここは、絶好の状態にあると見て良さそうです。
ダンディズム(セ8、野中賢二厩舎)
7/3(水)栗東・坂路(やや重)4F52.9―3F38.4―2F25.0―1F12.2(馬なり)
栗東坂路で単走。馬場の真ん中を軽快なフットワークで駆け上がり、終始馬なりのままラスト1Fは12秒2をマークしてゴールしました。1週前はCWコースで一杯に追われ、6F81.9-1F11.0をマーク。道中のラップはキレイで、ラスト2Fも11秒8-11秒0の好ラップをマークしています。全体時計はこの馬なりに速く、ラスト1Fは過去最速と時計面は優秀です。最近は併せ馬ではなく単走で追われることが多くなってきましたが、しまいの脚は鋭く自分の走りに集中出来ている点は好感が持てます。