今年は七夕当日に開催される「七夕賞」。一筋縄ではいかないローカルハンデG3ということで、各馬の取捨選択が非常に難しい一戦です。どの馬からでも勝負できそうな波乱含みの一戦ですが、小回りで3～4コーナーがスパイラルカーブのコース形態ということもあり、やはり先行力のある馬は有力視したいところです。

今回本命馬として最有力視しているのは、前走のメトロポリタンS・2着から参戦するレッドラディエンスです。前走のメトロポリタンSは初のリステッド競走で相手もそれなりのレベルでしたが、3番手の好位から先行しながら昨年の七夕賞・4着馬バトルボーンの2着に好走。デビュー戦の6着以外は全て馬券圏内に好走しており、オープンクラスでも抜群の安定感を示してくれました。前走のようなスローの瞬発力勝負で結果を出してきた馬なので、近年の七夕賞のラップ傾向とは異なるレースで戦ってきているという点がネックとなりそうです。

七夕賞は3コーナーから一気にペースが上がり、スピードの持続力勝負になるという展開が目立つレースです。先行して速い上りが使える瞬発力はありますが、流れた場合はどこまで出し切れるかは未知となります。ただ、今年は引っ張る馬がペースをあげそうにないですし、動いてレースを動かしそうな馬も少ないので、そこまでペースは上がらなそうな気配。ドゥレッツァやバトルボーン、シュヴァリエローズなど戦ってきた相手は強く、今回のメンバー構成でそこまで極端に流れないとなれば十分勝ち負けでしょう。

続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、福島民報杯・2着から参戦するボーンディスウェイです。前走の福島民報杯はゴール前で勝ち馬の強襲に遭ったものの、5番手追走から直線追い上げてクビ差の2着と正攻法でしぶとく粘る強い内容でした。

こちらも先行力がある馬で、何より小回り適性の高さが魅力。キャリア4勝中3勝を中山の1800mと2000mで挙げており、前走の福島コースでの好走ぶりからも小回りコースへの適性はメンバー上位と言って良いでしょう。

今回はハンデも56kgと軽量で、好位を取れる可能性は大。内ラチを器用な脚で走れて先行力も上位、多少の道悪もこなせる馬ですし、好条件が揃っているここも上位争いでしょう。やや勝ちきれないところがあるので、今回は対抗馬として有力視したいと思います。

ということで今年の七夕賞は、本命レッドラディエンス、対抗ボーンディスウェイという予想で勝負したいと思います。