今週はサマー2000シリーズ第2弾となるハンデG3「函館記念」。例年波乱傾向にあるハンデ重賞ですが、果たして今年も荒れるのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
トップナイフ(牡4、昆貢厩舎)
前走の菊花賞・14着から参戦するトップナイフ。重賞勝ちこそないものの、ホープフルS・2着、札幌記念・2着などハイレベルな重賞戦線で上位争いを演じており、能力は上位です。前走の菊花賞は出遅れて後方から追走し、向正面から好位に進出するも、最後は失速して14着に大敗。適性が2000m前後でタフ馬場や小回りコースが得意なトップナイフにとっては、高速馬場の3000mは条件が合わなかった印象です。函館は初ですが、札幌は【1-1-1-1】と安定しており、洋芝への適性は証明済み。条件が大幅に好転するここは巻き返しの期待十分です。
ホウオウビスケッツ(牡4、奥村武厩舎)
前走の巴賞・1着から参戦するホウオウビスケッツ。やや掛かりながらもハナに立ち、そこからはロスなく運んで2馬身突き放して快勝と、力の差を見せつける内容で勝ち切りました。1Fの距離延長で掛かるリスクもあったので、逃げの手を打ったのは大正解だったと言って良いでしょう。近戦はマイル~1800mで前目からしぶとく粘れていますが、2000mでも対応できるかどうか。重馬場のスプリングSでも2着に好走しているように、力の要る馬場は得意。今回も折り合いが課題となりそうですが、うまく自分のかたちに持ち込めることが出来れば勝ち負けでしょう。
チャックネイト(セ6、堀宣行厩舎)
前走の天皇賞(春)・14着から巻き返しを狙うチャックネイト。中団追走から馬群で向正面から追い通しになり、4コーナーで後退して大敗と、本来の走りは出来ていなかった印象です。本来の実力が出たのは2走前のアメリカJCC・1着で、3番手の好位追走から直線で一旦は交わされながらも、最後は盛り返してクビ差快勝と、強い勝ちっぷりでした。時計を要する不良馬場で2200mという条件は、パワーと持続力に秀でたチャックネイトにとってはドンピシャな条件でした。洋芝の実績も十分にあり、距離も大幅に短縮されるここはパフォーマンスも上がってくるはずです。