【函館2歳ステークス2024予想】素質上位サトノカルナバル、課題は“距離”

注目の夏の2歳戦「函館2歳S」がいよいよ開催。主役候補は東京の芝1400mで行われたデビュー戦を7馬身差で圧勝したサトノカルナバルだ。

前走は好スタートを切っていくが先行馬を行かせて自身は中団前目にポジション取り。前とはそこまで離れすぎず、絶好の位置から脚を溜めつつ追走した。勝負所で外目に出して上がっていくと、上がり3F最速34秒0の脚で抜け出して後続を7馬身突き放して圧勝。

道中はゆったりとした流れでもスムーズに折り合えており、直線も馬なりのまま先頭に立ち、追い出されてからもラスト2Fで一気に弾けてと、素質の高さをたっぷりと感じさせるレースぶりだった。手綱を握ったレーン騎手も「間違いなくポテンシャルの高い馬」とレース後に絶賛。大人びたレースぶりからも、早い時期からの活躍が期待できそうだ。

能力については高い期待度があるが、今回カギとなるのは何と言っても“距離”。すでにオープンで2勝を果たしている全兄のジャスティンスカイは中距離からマイル路線へ転じて結果を出しているが、こちらは折り合いに難が全く無く従順なタイプなだけに、距離を伸ばしてパフォーマンスを上げていく可能性は十分。そこをあえて1200mに短縮してきたのは意外だった。ノーザンファームの育成担当も「長距離向き」とコメントしており、好適性が見込める距離を外してきたのが吉と出るかに注目したい。