函館の名物レース「函館記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
サヴォーナ(牡4、中竹和也厩舎)
7/11(木)函館・芝(やや重)4F54.9-1F11.7(馬なり)
池添謙一騎手を背に函館の芝コースで単走。序盤はゆったりと入り、道中もリズムを重視して折り合いに専念。しまい重点に追われると、ラスト1Fは11秒9の脚で力強く伸びてゴールしました。1週前は栗東坂路で一杯に追われ、4F53.1-11.8をマーク。これまで1週前はCWで追われることが多かった馬ですが、今回は変化をつけて坂路で一杯に追われてきました。栗東でしっかり仕上げてから、直前の函館はサラッと流す程度という内容でした。洋芝でもしまいは11秒台の脚を使えており、長距離戦の前走からのダメージも全く見られません。力は出せる状態にあると見て良さそうです。
ハヤヤッコ(牡8、国枝栄厩舎)
7/10(水)函館・W(やや重)5F67.8-4F52.5-3F37.9-1F12.9(一杯)
浜中俊騎手を背に函館のWコースで2頭併せ。同じく函館記念に出走する古馬オープンのプラチナトレジャーを2馬身先行させ、前の馬をピタリとマークしながら追走。3~4コーナーは抜群の手応えで内から差を詰め、直線序盤で並びかけると見せムチにしっかりと反応して伸びてクビ差先着しました。1週前は美浦のWコースで2頭併せを行い、ここでは併せ馬を後ろにおいて先行。ラストは内から交わされて遅れてゴール。普段から調教は目立ったタイプではないので1週前の時点では普段通りという印象でしたが、最終追いは久しぶりに活気ある走りを見せてきました。実績がある函館の舞台で馬もやる気を出しているなら、好勝負が期待できそうです。
キャプテンシー(牡3、松永幹夫厩舎)
7/10(水)函館・W(やや重)5F70.9-4F55.2-3F41.5-1F14.0(馬なり)
函館のWコースで単走。終始ゆったりとした馬なりの調整で、4コーナーは外を大きくまわって直線も手を動かさずに流してゴールしました。最終追いは軽めでしたが、1週前は函館のWコースを単走で追われて5F63.8-1F12.9をマーク。全体時計は速く、4Fも49秒3と優秀で、この馬のこれまでの時計と比較するとかなり速めです。ラストはやや減速していますが、テンから飛ばしている分と考えれば評価を下げる必要は無いでしょう。負荷をしっかりとかけられており、叩き良化型らしく上積みを感じさせてくれています。前走後の乗り込み量も豊富で、臨戦態勢も万全という印象。高いパフォーマンスが期待できそうです。