2歳最初の重賞「函館2歳S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ニシノラヴァンダ(牝2、奥平雅士厩舎)
7/10(水)函館・W(やや重)5F71.5-4F55.2-3F40.1-1F11.9(馬なり)
函館のWコースで2頭併せ。3歳1勝クラスの僚馬パンジャを後ろにおき、4コーナーで外から進出してくる相手をラスト1F11秒9の脚でしっかりと抑えて併入でゴール。1週前は函館のWコースで3頭併せを行い、5F67.7-1F12.2をマークして1頭と併入、もう1頭に先着しました。古馬1勝クラスの相手に先着できた点は好感が持てますし、全体時計、しまいの時計も優秀です。前走からの上積みを感じられる内容で、レース間隔も中3週とちょうど良く、順調さで言えばメンバー1と言って良いかもしれません。
ヴーレヴー(牝2、武幸四郎厩舎)
7/10(水)函館・W(やや重)5F68.3-4F52.7-3F38.7-1F12.3(馬なり)
函館のWコースで単走。テンからリズム良く駆け、終始手綱は握ったままでラスト1Fは12秒3をマークしてゴール。スピード感あふれる走りではありましたが、最終追いは折り合いを重視した追い切りで、しまいにも余裕が見られました。1週前には函館のWコースを単走で追われ、5F66.2-1F13.0をマーク。テンから飛ばした分ラストは減速していますが、2歳のこの時期としては全体時計は速めです。新馬戦の時で見せたようにテンションの高いところがあり、折り合いを重視した追い切りを消化。実際にしっかりと折り合えていたのは好感が持てますし、放牧でうまくガス抜きができている印象。さらにパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。
エメラヴィ(牝2、松永幹夫厩舎)
7/10(水)函館・W(やや重)5F67.4-4F52.3-3F39.3-1F12.6(馬なり)
横山武史騎手を背に函館Wコースで2頭併せ。同じく函館2歳Sに出走する2歳1勝クラスの僚馬シュードタキライトを先行させ、道中は後ろで折り合いに専念。3~4コーナーで内からジワジワと差を詰めていき、直線入口で横一線に並びかけると、ラスト1F12秒6をマークして併入しました。1週前は函館のWコースで追われ、5F69.4-1F12.4をマークしてゴール。デビュー戦の追い切りの時もよく動いており攻め動く印象がありますが、今回も時計・動きともに申し分ありません。函館に完全滞在出来る分しっかりと攻めた追い切りが消化できている印象があり、上積みも大きそうです。2戦目でパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。