福島競馬の日曜メインはダート1700mのオープン「ジュライS」が開催。
福島のダート1700mは1コーナーまでは上りだが、コーナーからは下り坂が続き、惰性で速いままコーナーを回る傾向がある。前半のペースは速くなりがちで、向正面の上りで一息入り、3~4コーナー中間から追い出すかたちが多く見られる。
勾配自体は大きくないが、4コーナーからは上りで上がりが掛かるコース形態となっている。スピードよりもスタミナを要するコースで、瞬発力よりも持久力が試されやすい。一見前が有利に思われるが、2022年はニューモニュメントが中団から差し切り、2021年はケンシンコウが中団からロングスパートで差し切りと後方から進めた馬が長く良い脚を使って勝ちきっている。
スタミナ豊富な差し馬から狙うとなれば、有力視したいのは前走のプロキオンS・3着から参戦するマリオロードだ。
前走はスタートで促されたが、ポジションを取れず中団後ろ目から追走。コーナーは内枠からスタートということもありロースロスを抑えた見事な立ち回りで、器用さを見せた。4コーナーで動けない位置に入ってしまったのが響き、直線はよく伸びたが3着まで精一杯といった内容だった。上がりが掛かった差し馬向きの展開で、しっかりとチャンスをモノにした。勝負所で待たされたが、スムーズなら2着とは際どい競馬ができていたはずだ。
昨年春にオープン入り後はなかなか結果を出せていないが、前半が流れたレースでは堅実に脚を使って詰めており、前が垂れる流れなら一発があって良い。前走のプロキオンSも見事その流れで結果を出しており、前半から流れる傾向が強い同レースなら今回も勝ち負けだろう。
この手のタイプは今回のメンバーレベルならまだまだ絡んでくると見て、有力視したい。