31日は大井競馬で米国・サンタアニタパーク競馬場との友好交流記念レース「サンタアニタトロフィー」（S3、ダ1600m）が開催。サンタアニタトロフィートライアルをきっちりと制したハデスキーパーや同2着のラストストーリー、川崎マイラーズを制しデュードヴァンなど今年も有力馬が多数参戦するが、主役は中央のダート重賞戦線で奮闘してきた古豪オメガレインボーだ。

JRA重賞Vは果たせていないが、JRAのOP・2勝、重賞2着1回、重賞3着4回の実績はメンバー最上位。今年2月に南関東へ移籍し、以降は【1-2-1-2】と堅実に走っている。負けた2戦もかしわ記念・10着と前走のさきたま杯・8着で、いずれもハイレベルなメンバーが相手だった。さすがに中央の有力どころにはもう太刀打ちできないという印象だが、大井のS3なら力は上位と言って良いだろう。

能力については不安はないが、最大の懸念は久々のマイル戦となる点。もともと3・4歳時は1600～1700mを主戦場としていた馬で、東京マイルの武蔵野S・3着、函館1700mのエルムSでも2着の実績がある。一昨年あたりから短距離路線へ転身したが、今年4月の幸OPで久々のマイルに挑戦し、2着に好走。脚抜きの良い不良馬場で番手追走から上がり2位の脚を使っての粘り込みとまだマイル適性は高いことを証明してくれた。

続くかしわ記念でもマイルを走ったが、ハイレベルなメンバーを相手では普段のように好位に付けられなかった。地方入りしてからは先行競馬が目立っており、メンバーの格が落ちる今回なら良いポジションを確保できるはず。

中央ではどんどん買い難くなってきたオメガレインボーも、地方移籍後はJpn1意外はオール馬券圏内に好走しており、買い時も分かりやすくなってきた。ある程度人気を集める人気馬となりそうだが、高い信頼度を持って有力視したい1頭だ。