札幌競馬の10Rでは1200mの2勝クラス「札幌スポニチ賞」が開催。一昨年の覇者キミワクイーンはその後函館スプリントSを制し、その前の覇者ジュビリーヘッドもその後函館スプリントSで2年連続2着と、その後の洋芝重賞の活躍馬を多く輩出している注目のレースだ。
今年のメンバーで有力視したいのは、前走のHBC賞・3着から参戦するシカゴスティングだ。
6番手から進め、道中は内から来られて結果外をまわるロスがあったが、ブレることなく落ち着いて折り合った。ペースはきつくなかったが、あまり無理には追わずに追走。最後は伸びるも交わしきれずの3着だった。開幕週で最高のスタート決めたわりに引っ張って控えたのが惜しまれる点で、もう少し前目で競馬ができていれば結果は違っていたのではないかとも思えた。さらに仕掛けどころも遅れており、脚を余しての敗戦だった。鞍上の鮫島騎手には次走で騎乗面においてのパフォーマンスアップにも期待したいところ。
もともと阪神JFでも積極的に逃げて5着に粘れており、マイルG1でもしぶとく粘れる勝負根性を見せていた。2走前の葵Sは先行有利の展開の中、控えて外を回して勝ち馬と0秒4差なら大きく悲観する必要もなし。洋芝適性の高さも十分に前走で示しており、重賞でも十分に戦えることはすでに証明済みである。
この夏函館1200mの1勝クラスを快勝したスイミーユニバンスや、同じく函館1200mの湯の川温泉特別・3着から参戦するゴルトリッチあたりがライバルとなってきそうだが、スイミーユニバンスが斤量56kg、ゴルトリッチが58kgを背負うのに対して、3歳牝馬のシカゴスティングは54kgと斤量のアドバンテージがある。
能力上位、洋芝問題なし、斤量のアドバンテージなど結果を出せる条件は十分に揃っており、ここは好走必至と見たい。