今週は貴重なダート中距離重賞「レパードS」が新潟で開催。
主役は前走のユニコーンS・3着から参戦するミッキーファイト。5、6番手の好位追走から流れたペースの中で脚を溜め、4コーナーから直線の勝負どころでごちゃついてしまったのが響き、最後は伸びるも3着が精一杯という内容だった。展開も決して向いたというわけでなく、直線も前が壁でエンジンが掛かる前に終わってしまった。スムーズなら2着には間違いなく入っていたであろう。
また、1・2着馬はその後の東京ダービーでも同じくワンツーで決着しており、強い相手と戦ってきた。2走前に中山ダート1800mで行われた1勝クラスの勝ち時計も、同日の同条件が開催されたリステッドと0秒5差と優秀だ。
前走の1900mから1800mへと距離は短縮されるが、スタート後の直線が長い点は前走同様で、前半が速めに流れる傾向があるコース形態なのも好材料。コーナーはキツくはなるが、ミッキーファイトは540kgと馬格がありながら器用さも持ち合わせており、中山で見せた立ち回りを見る限り新潟のコーナーもこなしてくれそうな気配は十分ある。
母系は芝でのポテンシャルが期待できそうな血統だが、父ドレフォンの血を色濃く次いでいるのだろう。半兄にジュンライトボルトがおり、こちらは5歳時にダート路線に転向し、2022年のチャンピオンズCでG1を制覇。血統面のあと押しも十分あり、将来性が見込めそうな1頭だ。
前走のユニコーンSは約4ヶ月半の休み明けで、叩き2戦目となるここはパフォーマンスも見込める。実際、1週前は美浦のWコースで6F81.3-5F65.7-4F50.8-3F36.4-2F23.1-1F11.0と他メンバーの追い切り時計と比較しても抜けて時計は速い。長めに追われて序盤から良いペースで流した中、しまいも11秒0でまとめる圧巻の追い切り内容を見せてきた。状態も万全と見てよいだろう。
力上位、距離良し、コース良し、血統の後押し十分、ポテンシャル・将来性の魅力もたっぷりな1頭ということで、ここは勝ち負け必至の1頭と見て有力視したい。