ユニコーンS・3着のミッキーファイトが実績面では最上位と言えそうだが、勢いでは1勝クラス、オープンの青竜Sと連勝して駒を進めてきたソニックスターが最上位か。
前走の青竜Sは澱みのないハイペースを早め先頭から押し切る横綱相撲で快勝。8頭立ての少頭数だったが揉まれる競馬にもしっかりと対応でき、時計も大幅に詰めてとパフォーマンスを上げてきた。今回メンバーの格は上がるが、この馬自身まだ底は見せておらず、さらにパフォーマンスを上げてくるならいきなりの重賞初Vも期待できよう。
左回りの東京マイルで連勝しており、左回りについては問題なし。ただ、広い東京コースは大型馬で大味の競馬スタイルの同馬にとって絶好の舞台という印象だったが、今回は同じ左回りとは言えタイトなコーナーの新潟1800mということで、うまく立ち回ることが出来るかがカギとなる。
また、距離についてもデビュー戦以来となる1800mということで、1Fの距離延長に対応できるかどうかもポイントなる。近2戦のマイル戦を見る限りマイル戦に合ったスピードを持ち合わせている印象で、先頭に立ってから集中力を切らすところも見られるので、この距離延長はあまりプラスに働くようには思えないというのが正直なところだ。
とは言え、阪神1800mのデビュー戦の勝ち方も決して悪くないので、レースを積み重ねて経験値を上げてきた今なら克服してくれる可能性も十分にある。鞍上の川田将雅騎手はこのデビュー戦で騎乗していた騎手でもあり、2走前の1勝クラスでも見事なエスコートでスムーズな競馬を展開した。タイトな新潟ダートをうまくエスコートできれば、見せ場は作ってくれそうだ。