中京競馬の日曜メインはサマースプリントシリーズ第4戦目となる「CBC賞」です。今年は第4戦目に指定されているサマースプリントレースということで、最終戦セントウルSへつなぐ重要な役割を担う一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ピューロマジック(牡3、安田翔伍厩舎)
前走の北九州記念・1着から参戦するピューロマジック。スタートはそこまででしたが、抜群の二の脚で一気に2番手に3馬身ほど差をつけてハナを切ると、前半600m32秒3という速いペースで気持ちよく飛ばし、ラスト2Fも12秒6の脚で後続を振り切り逃げ切り勝ちを果たしました。2走前の葵Sもスタートで躓きながらもダッシュして先手を取りに行き、スムーズに逃げて後続に1馬身1/4を付ける危なげない逃げ切り勝ちを達成。前走は古馬相手でも持ち前のスピードをフルに発揮して逃げ切ることが出来ており、快速馬としていよいよ本格化してきた様子。勢いそのままに重賞3連勝となるかに注目です。
アグリ(牡5、杉山晴紀厩舎)
サウジの1351ターフスプリント・6着から巻き返しを狙うアグリ。進路は悪くありませんでしたが、最後は伸びきれずに6着までが精一杯というかたち。春に定年解散となった安田隆行厩舎から杉山晴厩舎へ転厩し、今回は転厩初戦ということで注目度も高い一戦。昨年の阪急杯勝ち以来勝ち星を挙げられていませんが、昨年秋のセントウルS・2着、12月の阪神C・3着、今年初戦のシルクロードS・2着と堅実に上位争いに絡んでいます。本番のスプリンターズSへ向けた叩きという見方が強いですが、国内外のG1戦線で揉まれて着実に地力を強化してきた今ならここでも十分勝ち負けになりそうです。
スズハローム(牡4、牧田和弥厩舎)
前走の京王杯スプリングC・3着から参戦するスズハローム。勝ち馬ウインマーベルの後ろを取ってロス無く追走して脚を溜め、直線は外を回して最後も垂れずに3着に食い込む意地を見せました。展開に恵まれた部分もありますが、昇級初戦からいきなりのG2でここまでの競馬が出来たのは馬が強い証拠でしょう。初の1200m戦となりますが、マイルでデビューして1400mと距離を縮めて良さが出てきており、血統的にも短い距離は合いそうな気配。キーンランドCとの両睨みでこっちを選んだのも好判断で、直線の長い中京なら面白くなりそうです。成長著しい4歳馬の走りに注目です。