今の中京は開催時期変更の影響もあってか超高速馬場。先週の小倉記念ではリフレーミングが従来の記録を0秒7も更新する圧巻のコースレコードで快勝しており、高速馬場の恩恵を大きく受けた。
スピードへの対応力から選択するなら、超ハイペースとなった前走のバーデンバーデンCを好時計で捩じ伏せたキタノエクスプレスが最有力か。
前走は前半3Fが32秒4という超ハイペースの中、5番手から3番手とポジションを上げながら押し切って快勝。2走前の2勝クラスも速い時計が出る馬場を中団から強い決め手で差し切って快勝と、ともに強い内容で勝ちきっている。いずれも58kgという斤量を背負っての好時計勝ちで、55kgと大幅に斤量が減る今回はかなり身軽に感じるはずだ。
さらに前走は初の長距離輸送で馬体重がマイナス14kgと減らしすぎしまったが、輸送が大幅に楽になる今回は上積みも見込める。調教では1週前・最終追いと2週連続でしまい11秒台マークし、併せ馬を圧倒。確かな良化を感じさせる追い切り内容を消化しており、前走以上の状態で臨める可能性は高い。
今年に入り芝へ転向し、1200mのみを走り5連続連対で2連勝中。さらに上がり3Fはすべて3位以内と抜群の適性を見せている。5戦はいずれも国分優作騎手が手綱を握っており、引き続きコンビ相性が抜群の騎手で臨めるのも好材料だ。
左回りへの適性が唯一の懸念となりそうだが、ダート時代は東京・中京でも好走しており、苦手にしているという印象は薄い。いつも通りのスタートであれば好位は難なく取り切れるメンバー構成となっており、高速馬場を味方に押し切る競馬が期待できそうだ。