サマースプリントシリーズも終盤戦。同シリーズ第5戦目となる「キーンランドC」が札幌競馬場で開催されます。秋のスプリンターズSに向けた馬達の始動戦となるレースの1つで、実績馬から北海道競馬での上がり馬まで多種彩々なメンバーが揃います。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ナムラクレア(牝5、長谷川浩厩舎)
昨年のキーンランドCの覇者・ナムラクレアは連覇を狙って今年も参戦。前走の高松宮記念は2年連続2着となり、悲願のG1タイトルにあと一歩及ばず。それでも1200mの重賞・4勝、G1は高松宮記念やスプリンターズSなど計4戦で3着内に好走しており、実績は最上位の1頭と言って良いでしょう。今年もここをステップにスプリンターズSへ臨むローテーションとなるが、毎年夏のスプリントG3で弾みを付けて大舞台へ臨んでおり、衰えも見られない今年も当然勝ち負けでしょう。
オオバンブルマイ(牡4、吉村圭司厩舎)
前走の香港G1・チャンピオンズマイル・10着から巻き返しを狙うオオバンブルマイ。2走前も豪G1のドンカスターマイルに出走して13着に敗れており、今年は海外マイルG1に果敢に挑戦するも大敗。国内復帰戦を迎えるここで何とか巻き返してリズムを取り戻したいところでしょう。1200m戦は初となりますが、1400mの京王杯2歳Sを快勝している実績があり、スピードは通用しそうな気配。昨年のNHKマイルCではハイペース後方馬群から外に出して伸びて3着に好走しており、道悪やハイペースも合います。久々の武豊騎手とのコンビでスプリント戦線に新たな風を巻き起こせるかに注目です。
サトノレーヴ(牡5、堀宣行厩舎)
前走の函館スプリントS・1着から参戦するサトノレーヴ。いつものように好スタートからスムーズに先行し、直線も狭いところから鋭い脚で抜け出す強い競馬で快勝。ここまでキャリア8戦中6勝、2着1回、負けた1回も阪急杯で4着と大きくは負けておらず、安定感は抜群です。リズムよく器用に立ち回れるタイプで、洋芝適性も申し分なし。重賞初挑戦となった今年2月の阪急杯からさらに地力も強化してきた感があり、今のレベルなら大舞台のスプリンターズSでも楽しめる1頭となりそうです。