夏の札幌競馬も今週末でラスト。土曜のメインを飾るのは2歳G3の「札幌2歳S」です。キャリアも少なく、未知数な馬がほとんどで難解な一戦ですが、未来のスターホースに今から唾を付けられる可能性も高いので、しっかりと各馬を調べて予想し、的中へと繋げたいところです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
キングスコール(牡2、矢作芳人厩舎)
札幌1800mのデビュー戦を3馬身差で快勝したキングスコール。パドックで放馬するなど気性面で難しさを見せていましたが、レース本番では番手追走からスムーズに折り合って早め先頭から上がり3F最速34秒8の脚で突き放して快勝。ノーステッキのまま2歳コースレコード勝ちと、今回と同じ舞台である札幌1800mで強い勝ちっぷりを見せました。気性の課題はまだ残っていますが、落ち着いて臨めるなら勝ち負けでしょう。当日のテンションが好走のカギと握りそうです。
アスクシュタイン(牡2、藤原英昭厩舎)
前走のコスモス賞・1着から参戦するアスクシュタイン。7月に函館の1800mで行われたデビュー戦を逃げ切り勝利し、続く札幌1800mのコスモス賞は7馬身差で逃げ切り勝ちを果たした、無敗の快速馬です。前走はスピードの違いでハナへ立つと、スローペースの逃げを刻んで直線まで運んでそのまま後続を突き放していく圧勝劇で、手頃なメンバーが相手だったとは言え力の違いを見せつける強い競馬でした。メンバーレベルが上がりここは試金石となりそうですが、再度同じ舞台で引き続きデビュー戦から手綱を握る北村友一騎手とのコンビなら、連続好走の期待も十分でしょう。
マテンロウサン(牡2、昆貢厩舎)
札幌1800mのデビュー戦を4馬身差で差し切ったマテンロウサン。5番手の好位で脚を溜め、直線では上がり3F35秒2の脚で抜け出して4馬身差で快勝。新馬戦では珍しく縦長の展開となりましたが、柔軟に対応して好位から力強く抜け出す大人びた勝ちっぷりでした。手綱を握った横山和生騎手も「まだ余裕がありましたから、もう少し良くなってくると思います」とコメントしており、期待の高さがうかがえます。母のミスパンテールは重賞4勝馬の実績馬で、今後の活躍が期待される良血馬です。