1日は佐賀競馬場で行われる真夏のダートグレード「サマーチャンピオン」が開催。過去10年でJRA勢が9勝を挙げており、今年もまずはJRA勢から有力視したい。
昨年の覇者サンライズホークや2021年の覇者ラプタスなど今年も魅力的な中央勢が揃ったが、サンライズホークは近2戦を二桁着順に敗れている上に斤量が59.0kgとハンデも軽くはない。ラプタスにおいても近3戦掲示板外に敗れており、こちらも60.0kgと背負わされている。
佐賀競馬場は1周1100m、直線200mという小回りコースで、前々で立ち回れる馬が有利になりやすいコースだ。有力馬でも負担重量でスピードを削がれて着外に沈むケースは珍しくない。サマーチャンピオンにおいても当てはまるケースで、実際トップハンデ馬による勝利は2011年のスーニ以来なく、58.5kg以上でも「1-1-3-1」と複勝率自体は高いものの勝ちきれない傾向が見られる。
JRA勢の中でハンデが背負わされ過ぎておらず、ある程度の先行力がある馬から選出するとなると、東京スプリント・3着から参戦するテイエムトッキュウが最有力か。
芝の頃から発揮していたダッシュ力が最大の持ち味で、ダートでも昨年のカペラSを3馬身差で逃げ切るなど、むしろダートへ転身してからさらにダッシュ力に磨きがかかってきた印象。前走の東京スプリントでは初の地方ダートに戸惑い滑り気味にゲートを出た上に落鉄するアクシデントもあったが、途中からハナを奪い、自分の競馬に持ち込んで3着善戦と負けて強しの内容だった。
昨年11月に本格的にダートへ転身しては全て逃げており、今回も主導権を取ってくるだろう。ハンデは58.5kgと軽くはないが、サンライズホークやラプタスのハンデと比べるとアドバンテージが取れる斤量と言えよう。これまでダートは1200mしか走っていないため1400mでも持つかがカギとなりそうだが、前目有利な同コースの特徴、ハンデ、メンバーレベルを考えれば、残せる可能性は高いと見て有力視したい。