【小倉2歳S2024予想】雨でタフさが求められる今年はエンドレスサマーで勝負!

例年夏の小倉開催を締めくくる重賞として知られていた小倉2歳Sだが、今年は開催日程の変更により中京の芝1200mで開催される。

中京の1200mは3コーナーまでの距離が約300mあり、スタート後100mあたりからゴール前までは下り坂が続くため、前半は速いペースになりがちだ。直線は412mと長く、残り350mからは急勾配を駆け上がるタフなコース。例年の平坦な小倉コースならスピード重視で良いが、今回はスタミナとパワーも同様に重要となってくる。今週は台風の影響で週中から降雨が多く、中京では雨は週明けまで続く模様。なおさらスタミナとパワーが求められる一戦となるはずだ。

中京で雨となれば、狙いたいのは函館2歳S・3着から参戦するエンドレスサマーだ。

函館1200mで行われたデビュー戦は好スタートからハナをきり、直線でも勢いそのままにラスト3Fはメンバー最速の34秒6の脚で後続を5馬身突き放して逃げ切った。続く前走の函館2歳Sでは番手につけて、前半3Fが34秒0のハイペースを追走。ラストは2着争いで競り負けての3着だったが、ハナを取れなくても対応できた点は好感が持てる。

父アルアイン譲りのスピードとパワーが武器で、洋芝の短距離でデビューさせたは大正解だったと言えよう。デビュー戦では4コーナーで後続が迫ってくる中、加速しながらコーナーを立ち回って直線でもう一段加速し、ゴールまでノーステッキでスピードを落とさずに逃げ切っている。1400~1600mあたりまでは難なくこなせそうな気配があり、スタミナについては申し分ない。実際、中京マイルで開催される2勝クラスのシンガポールターフクラブ賞の出走も検討されていたことから、スタミナが見込まれていたことが分かる。

今回渋った馬場の急坂でどこまで伸びきれるかが鍵となってきそうだが、エンドレスサマーならしぶとく末脚を伸ばしてくれるのではないだろうか。派手さはなくとも力の要る馬場もこなせて最後までしぶとく粘れる末脚を持つ同馬なら、勝ち負けになると見て有力視したい。